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ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)

監督
新藤兼人
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3.69 / 評価:16件

溝口健二監督はピカソかマチスか…?

  • あでゅ~ さん
  • 2008年9月11日 10時15分
  • 閲覧数 413
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

芸術
ゲージュツ
てなんですか?

もういまは
死んでしまった言葉ですか

芸術

映画がゲージュツだった時代がありました
同じものを描いても
ある人の作品はゲージュツと言われ
ある人のは娯楽とか大衆的とか軽いとか言われた時代がありました

いまからは想像もできませんけど…

詰まるところ
ゲージュツいうのは
男の女を見る、ある種のまなざしのことだった

それだけのことだったのかも

マチスは
女の目線に降りて女を見た

ピカソは
特別な男になりたくて
ミノタウロスという怪物の目線で女を見て
それでいつもとっかえひっかえ
女を変えてケンカをして苦労して
傷ついて…

では、溝口監督は?

やっぱりピカソかなぁ
溝口監督の女を見る目線は…

と、
この記録映画を見て思ったんですが

じゃ、
マチスは小津さん?
成瀬さん?

「浮雲」を見た溝口さん
「成瀬クンには、オチンチンがついてるんですか?」
というようなことを言われたことがあったそうですが

さするとマチスは成瀬さんのほう?

どーでもいいことですね…

………

1975年
溝口監督が亡くなってから約20年後に
(今から30年以上前に)
まだ生きていらした女優やスタッフに
溝口監督についてインタヴューした情熱あふるるドキュメント

田中絹代さん
山田五十鈴さん
京マチ子さん
若尾文子さん
小暮実千代さん
入江たか子さん
浦辺粂子さん

とか

脚本や美術や制作の方々まで

みなさん
監督のこととなると熱くなるんですね
プライバシーとか個人情報とか
そういういまの常識ではとても言えないような
個人的なことまで話されていて
(ていうかそこが新藤監督のテーマで)
とても貴重な映像です

なによりも
話の内容よりも

話し方
いまの日本人とは少しちがう感じ
なんかギラギラした感じ

これがゲージュツが生きていた時代の人間の話し方だったのかなぁって

人間て死んでもいろんな人の心のなかに生きているのだなぁって

………

次の日の朝
私は起きぬけの夢のなかで
溝口監督の影を追ってました…
その匂いまで、たしかに…

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