本編配信
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作品レビュー(3件)
- mnk********
4.0点
高橋洋子映画祭(シネマノヴェチェント)にて鑑賞。 高橋洋子さんのデビュー主演映画『旅の重さ』に 生まれたままの姿で海にたゆたう場面があった。 「あんた人魚姫みたいだね」と言う台詞そのまま、 高橋洋子さんはまるでアンデルセン童話の人魚姫に 見えた。 ディズニーの『リトル・マーメイド』ではない。 哀しいアンデルセン童話の主人公の方である。 本作はまるで昭和時代の、東京のアンデルセン童話 だった。 田中健さん扮する夢みる夢男くんは空想の外国を理想に 語り、デートコースに墓場を選び、助からないかも知れ ない鴎を救う。 高橋洋子さん扮する気取り屋は田舎のしがらみを嫌悪して 都会に憧れながらも居場所さえ無かった薄幸な娘。 フードコートのシルエットはマッチ売りの少女にも 見えた。 ヤケを起こした娘が自らの眩しい裸体をさらすと、中年女 には弄ばれていた夢男は純情から彼女を箱に仕舞う。 なんて美しいシーンだろうか。 田中健さんは好青年で素敵だった。 昭和時代はテレビドラマでもキャラクターが際立ったが、 この作品の後、映画『遺書 白い少女』では桜田淳子さん の相手役をしてファンを嫉妬させ、またまたその後に 実生活では古手川祐子さんと結婚。 なんという男であろうか! でも許せる。 この作品もバカが付くほど純朴な、彼の演技に納得した。 高橋洋子さんも彼とのバランスが良く、切なく儚げで、 痛々しい。 本作はATG映画の宝である。
- kin********
5.0点
ネタバレ大好きな作品です。
このレビューにはネタバレが含まれています。 - mal********
2.0点
1975年に公開された青春映画です。本作は私が高校生の頃、日曜の夕方地元の放送局で放映されたときに観ました(夕方に放送する映画じゃないよな)。その時は単純に高橋洋子だけを目的に観ましたが、真面目にストーリーを追って観たのはこれが初めてです。 確かに青春映画です。確かに恋愛映画です。でも暗い結末です。この時代に公開された青春映画って全部暗いんじゃないかって疑うくらい、私が最近観たこの時代の日本の青春映画は暗くて自己嫌悪になりそうです。 高橋洋子演じる久美という女性の人生すべてが、いろんな男に踏み荒らされているような人生で、彼女の支えにならなきゃダメな存在の筈の克夫(田中健)までもが、久美が苦しんでいるときに追い打ちをかけるように責め立てたり、瀕死の状態の彼女にそれまで理想郷のように語っていた国の話を?俺の話した国なんて本当は存在しないんだ?という始末。こんな時こそ嘘も方便で力づけなきゃいかんでしょって思わされ、ひたすら彼女が不憫でなりませんでした。 もし、本作を観た女性の方がいたら、克夫は男性として”あり”なんでしょうか?教えてください。
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