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戦後猟奇犯罪史

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4.0

ウイークエンダー ザ・ムービー?

「テレビ3面記事 ウイークエンダー」という 番組を知ってる人は (特に40代以上の方)多いと思います。 殺人・窃盗。猥褻などB級の事件を 面白おかしく?エロさも出して、 今なら放送事故以前に、人権問題?にもなろうかという 口上でレポートするという番組でした。 特に注目はその事件の再現フィルム。 最近のバラェティー番組でも 事実に基づくという再現ビデオはありますが、 当時はフィルムで、いかにもおどろおどろしく 暗さもありました。(別番組の心霊ものも恐かった) そして事件によってはエロいシーンもあり、 11PMなどと並ぶ、子どもはこっそり見る番組でした。 そんな再現フィルムの部分を映画化した?のが この作品であります。 とはいっても番組とは全然関係ありません。 コンセプトだけいただいちゃったというのが真実かな。 その「ウイークエンダー」のレポーターは やすしきよし、ざこば等がやっておりましたが、 中でも人気上昇したのが、泉ピン子でした。 この映画では、そのピン子だけ登場させ、 実際の事件をレポート(この映画の場合ナレーションも) するわけです。 番組とは違って、ピン子はスタジオでなく 観客のいるホールみたい所で、事件の紹介をします。 バックの看板には「ウイークエンダー」とは書いてなく、 「泉ピン子ショー」となってます。 この映画が番組とは関係ないという証拠でしょう。 で~ここでの観客はどう見ても オバちゃんたちで、この頃からピン子は オバちゃんたちの味方?で、受けが良かったのかなとも 思いました。(どうでもいいが) そのレポートされる事件ですが、 まず1発めが、 大学教授などになりすまして 逃走続けた連続殺人、強盗犯! 「こいつ悪い奴だよ~」とpん子の ナレーションにも納得の男。 あの「復讐するは我にあり」と同じ題材の事件です。 あちらは緒方拳さんでしたが、こちらは 室田日出男が演じてますから、 恐さ、うさんくささは、こちらが上手。 ハンマーで殴るシーンもこちらの方が迫力あります。 この男がやたらと女にもてるのは 「なにしろあそこに真珠を4つ入れてるんだから~」 と、やたらにピン子が絶叫いたします。 「復讐するは・・・」ではそんなこと描かれてたっけ? で、次なる事件は? ステージのピン子に緊急ニュースが入って来ます! なんと歌手Kが、愛人を殺害したという速報? ちょうどこの映画の公開時期に この事件があり、早速取り上げてるわけです。 さすが東映。 この事件については、 この歌手Kは、刑期を終えて、この映画のDVDを 見てる可能性もあるし、レビューも読まれるかもしれませんので、 めったなことは書けません。 ただ、この歌手が再起を図るために 筋トレをするシーンがありまして、 このときにKさん(もちろん本人ではなく演じてる役者)が、 「ファイト!ファイト」と叫ぶんですが、 続けて「エイト!エイト!」と叫びそうでヒヤヒヤしました。 (解る方にはわかりますね・・・) ここでもピン子は歌手は悪い奴で、愛人は可哀そうと オバちゃんたちの同意を得ております。 そして、3発目の事件(これが最後)が かの有名な(とくに40代以上には) 大久保清です。 これを川谷拓三が演じております。 ふざけているのか、真剣なのか、 憎たらしいのか、愛嬌があるのか、 微妙なスレスレの線で演じております。 これは神がかりとしか言えない 名演(迷演)ではないか。 この川谷サンの演技こそ この作品の一番の見所。 他の2つの事件に比べて長尺をとっており、 だれる感じもしますが、 この演技が救っております。 が。ここでもピン子は 「男の●ン●なんか糸で縫いつけて、使えないように  してやりゃいいんだ」  「でも欲しくなったときだけ、解いてやるとかね・・」 と下ネタというか人権侵害?の口上を言って、 観客のオバちゃんたちに受けまくってます。 そんな笑い声で映画は終わります。 ということで、タイトルほどの暗さはなく、 どぎついシーンもあまりないので、 期待はずれの方もありましょうが、 今見ると非常に興味深い作品だと思います。 DVDはなかなかレンタルでも入手しにくく 貸し出し中が長い、ひそかな人気作のようです。 ちなみに富山県では「ウイークエンダー」という テレビ番組は、途中で放送打ち切りになりました。 当時の噂では、県内の事件がいくつか扱われ、 それが、人権上、または教育上よくないと 判断されたためだとか・・・ よって、この番組が全国的には80年代まで続いていたことに 富山県民はビックリしてます(一部の者だけですが)

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