金閣寺

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金閣寺
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

本編配信

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作品レビュー(8件)

悲しい21.7%絶望的21.7%不気味13.0%知的13.0%不思議8.7%

  • sou********

    5.0

    映画として良いよなぁ…その訳は?

    僕は、大人になる上で、三島由紀夫は読んでおくべきだ…と勝手に思い込んでいた。大人の嗜みとして抑えるべきは三島由紀夫でしょう!といった感じ。 そして、いくつかの作品を読んできたが、結局、僕は三島由紀夫という人を理解出来るのだろうか?と気付き今に至る。確かに、おこがましい発想です、理解出来るなんて。 ただ、行間に書かれた表現を、絶望的にわからないくらいの脳みそでは、仮面の告白にソワソワしても、金閣寺が燃えたからなんなんだ?……と。このチンケな感想の自分にすれば、ほんの少しすら三島由紀夫を理解出来ない気がする。 ここに大問題がある。 三島由紀夫ってわかったフリして読みたい作家の1人だと思うのだ。何故なら、世界の三島だ。日本の僕が分からなくて、世界がわかるのか!?僕にすれば、絶望的な脳みそ問題を突きつけられる作家だと思う。 大人になる上で、と言うか、大人になるまでに読んで、理解が深い人に三島文学とはなんぞや、を問うべきだったのだ。 最早おっさんになって、金閣寺が分からんって、恥ずかしくて口に出来ないのである。 そんな僕が、とある夜にベロベロに酔っ払って知らないおっさんと飲んでた(コレ日常茶飯事なのでスルーお願いします)。 彼は三島由紀夫を語り出した。僕は年齢的に恥も外見もないってのも手伝って、金閣寺が分からん問題を告白した。 おっさんは「金閣寺」の部分を陛下と読み替えてみろ…と。「えッ!えェェェェェェ!」一瞬で世界観が変わった。記憶の中の金閣寺が大炎上。思い出し鳥肌である…。 さて…この解釈が正しいのか? 読み直す事なく、確かめる事なく、月日は過ぎた。それは、酔っ払いの記憶なんていい加減だから。アッサリと次の日の朝には記憶の彼方だ。 そして、随分と時を経て、レンタルDVD屋を彷徨っていたら「金閣寺」の文字を発見。蘇る酔っ払った夜の記憶…。観るしかないやろ! と、長ーい前置きを今終えて、本編へ突入。 いかんせん、意味も分からず読んだ金閣寺は内容なんか覚えている筈もなく…。 映画の序盤なんか、主人公の滑舌の悪さすら忘れていたくらい。 ところが…だ。次々と「あったなぁ!こんなシーン」なのである。 同時に、鮮烈な映像表現を出来るシーンが、小説として見事に記憶から飛んでしまっていた事実にも驚く。 母乳盃なんか、両手を打つくらいに「そうそう、あった、あった」と頷くわけ。でも、忘れる?こんな衝撃? 逆に、足の悪い学友や、金閣寺の住職を引き継がせたい母親と言ったディテールはキッチリ覚えている。 谷崎潤一郎が好きな僕なのに、母乳盃が記憶から抜け落ちてた時は驚いた。僕なら…忘れるタイプのシーンじゃないだろう。きっと小説では、覗き見てしまった主人公の表現にエロさがなかったのか…読み取れなかったのか? 映画じゃ奇妙にエロいんだよなぁ…。小説の記憶はさておき映画を観て思ったのは、この辺りではエロくなくても良い。主人公の妄想は覚醒前だし。 しかし…エロい作品だ。 この映画は、そこはかとなく漂うエロさに支配されていて、結局のところ、捉え方次第ではオッパイ星人のご乱心なのだ。 長ーい前置きになった理由がコレで、オッパイ星人のご乱心と金閣寺を陛下に例える読み方では乖離が酷すぎる。 オッパイをじっとーり眺めて、結局、その女性を抱かないという鮮烈なBまで体験を繰り返す主人公。女性は不満タラタラ。 僕の想像する三島由紀夫像と大きく離れていながらも、「良い感じのエロさやなぁ…」とニヤニヤしてしまうのだ。良いのだろうか?こんな事で。 少しだけ自分の感情を責めてしまうような感覚に陥っていると、別の小説にある三島由紀夫的な自己葛藤を感じたりする。ある意味、世界観の中には収まっている様な雰囲気なのだ。 結論として、個人的に好きな映画だと思う。映像表現もそこかしこに工夫があって素晴らしい。水面に映る金閣寺や、初子役の女優さんのほぼホラーな目線、女性を舐るような目線、乳首を映すしつこさとそこに在る主人公の心の逡巡…数えあげたらキリがないくらい饒舌なカメラなのだ。 うーむ、こうなったら、もう一度原作を読むしか無さそうです!

  • bak********

    1.0

    心情が掴みにくいしエロ場面が多い

    この時代は俳優は淡々と演技したものなのでしょうか。 ポーカーフェイスなので、心情が分かりにくくて面白くなかったです。 金閣を何故焼かねばならなかったのか、もっとアピールしてほしかったです。 エロ場面は気分が悪くなるほどエロチックで尺も長いのでもうたくさんだと思った。途中から早送りしてしまいました。

  • bar********

    3.0

    三島由紀夫の『金閣寺』

    金閣寺。とてもATGっぽい作品ですね。 三島由紀夫ですか……彼は戦後の思想を代表する作家ではあるものの、今ではその偏向と実存主義における思い間違いによって、たいして重要性を帯びない作家になっていると思います。 この『金閣寺』もですね……もっとキチンと読み解こうとしたら、「戦争」というワードは絶対に外すことが出来ないと思います。戦争に負けて世の中が変化したこと……社会に順応することができなかった若者たち(それが当たり前だと思いますが)が、社会的承認に憧れるようになって、誇大妄想と孤独の泥沼へ落ち込んでいくという背景があって、ようやくこの現象がちょっとわかってくるんですね。 三島由紀夫の背徳趣向は、実存主義と結びついているわけですけど、これは立派に自己欺瞞だと思います。もっとも、実際にあったアプレゲールの放火事件も立派な自己欺瞞なんですが……それを文学的な趣向に捉え直すという行為もかなり自己欺瞞だと思います。 なぜなら、三島由紀夫は「背徳」とか「悪徳」といったサド流の趣向を、より真実な人間精神の認識に置き換えようとしているわけですが、本来「悪」とは何なのか……三島由紀夫の考えはそれを明らかにするものではありませんし、余計わからなくするような考えなんですね。「悪」に何らかの芸術的な価値があるとするなら、それは何も所有しないこと、すべてにノーということを突きつけることだと思います。その立ち位置が俗世を離れていると言えるのではないか、という芸術的な価値があるわけなんですが、三島由紀夫とかその周辺のエセ思想家たちは、それとはちょっと違って、かなり自己流にそれを解釈していて、真実に人間を解釈するのに「悪」が必要になる、という立場なんですね。 何がおかしいのかというと、前者は何も所有しない、つまり自己(実存)すら簡単に投げ出すということに美があったのに対し、三島由紀夫たちはガチガチに自己のために背徳や悪徳を追いかけるんですね。つまり自己だけは死んでも手放したくないから、全部にノーと言う……それは、当時の日本社会の背景があったから(つまり既成のブルジョワ的道徳観念の影響があったから)、あくまでちょっとした意義があったというだけで、今ではたいした価値はないと思います。 実存主義、実存主義、といいましたが、三島由紀夫たちは正確には実存主義の流行の亜流のような感じで、日本戦後思想の混乱の中で芽生えた、不思議な形態だと思います。実存主義すべてが悪いわけではありませんし、立派な観点の一つだと思います。 さて、この映画『金閣寺』なんですが……よくも悪くもATG、という感じです。ATGにもいいところはあります。やっぱりアート系を自認するだけあって、それなりにしっかりと美しさを追求していると思います。ただしやっぱりちょっと型にはまりすぎているところがありまして、表現上適切な演出方法だとか、作品全体での設計などといった、とにかく文章に起こしにくいところでは、表現のレベルは落ちておざなりになってしまっています。 前半は良いんですけど、後半になってくると、制作者の全力というのがもう分かって来ちゃうんですよ……後半はかなり息切れが起きて、特に効果的な表現が出来ているとは思いません。ただストーリーを追うというところに全意識が集中していて、どうやってそれを映画表現として、効果的なものに仕上げていくかといった配慮はまったくといっていいほどなされていないと思います。 終盤の表現と序盤の表現がほとんど同じなんですね。主人公の心の移り変わりとか、視聴者の体験の形成(つまりどのような心境になっているか)ということを加味するなら、決してそれではいけないはずなのですが、ATGはこういったところ、柔軟に出来ない作品が多いんですね。 もうちょっと張りのある作品に仕立ててもらいたかったな、と思います。

  • おおぶね

    4.0

    ATG臭さが前面に

    大映と書いてあって、あれ、市川雷蔵のを観たと思っていたら篠田三郎のだった。  今の人はわからないだろうが、ATGというものがあって、「ゲージュツ映画」を一気に引き受けていたのだ。  この映画の画質などを見ると当時を思い出してしまう。  実は三島のよりは『五番町夕霧楼』の方が好きなんだけど、こちらが世界文学といわれると、そう思ってしまう単純な頭でした。  外国人を金閣寺に案内するたびに燃えたというとがっかりされるので、何もいわないことにした。  どうせ、伊勢神宮みたいに新しくするのが日本文化だから。  燃えていいのだ。  きっと。 ※よせばいいのに忘れてしまってまた借りてしまった。

  • sato46

    4.0

    無常

    終戦とともに絶対的であった天皇も人間天皇となり、心を寄せていた友も死んだ。 仏教は無常を説いているところで、永遠と言う虚構の象徴として残っている金閣寺を燃やすことが、金閣寺を永遠たらしめ、現実に対して無力な自分をも呪い、その生け贄としての沙汰かも知れないなと感じました。

スタッフ・キャスト

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柴俊夫鶴川
島村佳江有為子
加賀まり子生け花の師匠
水原ゆう紀洋館の令嬢
ダン・ケニーアメリカ兵

基本情報


タイトル
金閣寺

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル