男はつらいよシリーズの断とつマイベスト!
- 風の狩人 さん
- 2020年9月11日 6時00分
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- 総合評価
1976年公開山田洋次監督作品。男はつらいよシリーズの第17作目。
第31回毎日映画コンクール日本映画優秀賞、キネマ旬報BEST10第2位(シリーズ全作品中、最高順位)と受賞しているが、何を隠そう僕の男はつらいよシリーズの断トツのマイベスト作品である。宇野重吉と太地喜和子が素晴らしい演技。
200万を騙し取られた芸者ぼたん(太地喜和子)が辛さを隠して精一杯笑顔を振りまく様は心打たれる。そのぼたんの不幸に全力で立ち向かう寅さん(渥美清)を見て、「そこまで思ってくれるなんて、あたし幸せやわ!」と嬉し泣きしているぼたんを見て、我号泣。
寅さんの意気込みは空振りで終わりそうだったのだが。。
なんでなんだろう。シンプルな話なのに、何度観ても心から感動出来る。
藁をもつかむ思いで日本最高峰の画家池ノ内青観(宇野重吉)へぼたんの為に絵を書いて欲しいと寅さんが頼みに行く。「お前は困った人に何をしてやれるのか?」と青観に詰め寄る寅さん。それを断る青観とのやりとりが心にしみる。
ラストのぼたんに再会する寅さんがかしわ手を打つ寅さんの流れが素晴らしい。
お金よりももっと価値のあるモノがあるという人生での幸福を考えさせられる。
とにかく、男はつらいよシリーズのベストなんで、是非、多くの方に観て欲しい。
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