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不毛地帯 (1976)

監督
山本薩夫
  • みたいムービー 12
  • みたログ 190

3.45 / 評価:58件

今では不毛「地獄」になって見えない世界。

  • 百兵映 さん
  • 2014年9月24日 11時16分
  • 閲覧数 1323
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

こういう世界だったのだと、未知の世界に案内されたような気分だった。この際主人公の人生なり人柄なり、それはどうでも良かった。この世界への案内人に過ぎない。

 政財界の利権争奪のあくどさというのは国民の誰もが知っていることで、常識であり、了解事項でさえある。中央の大型プロジェクトに限らず、地方のちっぽけな事業でさえ裏金によって動かされていることを皆が知っている。

 知ってはいるけど、それは想像でしかない。実態を生で知ることは事実上不可能だ。この映画も「モデルはありません」と断りを入れるくらいだから、ドキュメンタリーではない。ところが、事実は小説より奇なり、という話もあって、この小説によって事実をリアルに知らされることになる。こういう世界だったのだ、と納得がいく。

 これが数十年前のモデルだが、現在はどうだろう。現在は昔より奇なりということではないか。奇なるモデルは表向きは随分スマートになって、尻尾を見せるようなヘマは無くなった。でも、生臭い話はいっぱいある。国家プロジェクトの利権は膨らむばかり。

 現代版『不毛地帯』を望む。それは不毛「地帯」というより不毛「地獄」か。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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