黒木太郎の愛と冒険
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
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作品レビュー(3件)
- rec********
3.0点
お若い日本映画ファンへ。この作品から森崎東を始めることなかれ。 森崎東作品では唯一と言っていいくらい閉塞的作品です。 もしも森崎ワールドに興味がある若い日本映画ファンの方がいれば間違ってもこの作品から森崎ワールドの扉を開くのはお止めください。 森崎東はそのほとんどが「内」ではなく「外」に開かれた作品群です。 観たのは2度目ですが今回も森崎作品からは味わいたくない切なさ。 もう結構。
- des********
4.0点
川崎市市民ミュージアムで2015/11/28に鑑賞。 田中邦衛を食った演技をしてた銃一役の伊藤裕一という俳優が良かった。ルックスからかけ離れたような低い声で初めは違和感あったけど見ていくうちにそれは気にならなくなり、不器用で朴訥で真っ直ぐな青年を上手く演じてたと思う。ナレーションの声もやってて実質的に主演だった。気になって伊藤祐一の名前で検索しても別人の俳優しか出てこないので、映画の冒頭で挨拶していたように本当にスタッフが俳優をやらされていたのかもしれない。そう思ってさらに調べたら、マジだった。”当時横浜にあった今村(昌平)さんの映画学校の生徒さん”だそうです。 冒頭で田中邦衛が右翼左翼のデモで警戒中の中、国会やソ連大使館周りを日の丸付けたジープで乗り回し、警官をからかうシーンは痛快でカッコ良かったwそんな破天荒なキャラなのかなと思ったら全般的には頼りになる兄貴的なキャラでした。 田中邦衛演じる文句はスタントマン、伊藤祐一演じる銃一は映画監督志望という設定でしたが、あまり話には関係なく、途中で忘れてましたw 迷惑な女教師役の緑魔子の左右が上下にずれたように見えた目が気になったけど、実際に斜視なんですね。それを逆手に取って魅力にしてたみたいですね。何でもすぐに整形する最近の芸能人と比べて潔いなあ。過去の呪縛を解かれて自分を取り戻した後の演技は別人のように可愛かったね。 政界や財界の下でもがきながら一生懸命生きる底辺の人達の人間臭いドラマでした。
- チーズ
3.0点
「ニワトリはハダシだ」をみて、森崎東監督のごったまぜパワフルが好きになり、これもみてみた。猥雑な中に、権力への反発心、自分の人生は自分でおとしまえつけていかなきゃいけないんだよ、というストイックなメッセージをきっちり描いていくところなどは、ニ作品ともに共通する空気だ。「ニワトリはハダシだ」の方が作られた時代が21世紀にはいってからであり、入り込みやすいのだが、こちらはこちらで、なつかしい哀愁と滑稽味を兼ね備えた演技をみせてくれる伴淳三郎さん、まだまだ血気盛んかつ、女関係も現役な雰囲気の田中邦衛さん、すれすれの女教師を演じる緑魔子さん、まだ清純さを残す倍賞美津子さんなど、おもしろいキャスティングをあちらこちらで拝めて、貴重なフィルムであった。
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