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日本の首領(ドン) 野望篇 (1977)

監督
中島貞夫
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3.47 / 評価:19件

日本版「ゴッドファーザー」シリーズ第2作

今回は西のドン、佐分利信に対し、東のドンとして三船敏郎をゲスト・スターに迎えて、より作品もスケールアップ。ベテランの佐分利信と世界に知られる三船敏郎が東西の大物組長を貫録十分に演じ、前作を上回る人気を得た。従来の2本立てではなく、東映初の大作1本立てとして封切られた。141分を飽きずに見せるのは、偏に佐分利信の存在感。

近代的な合理組織になった暴力団の組織における組長はかつてのような「オヤジ」ではなく、リーダーである。リーダーがリーダーであり続ける為には合理的で正しい判断を下さねばならない。佐倉と大石はその世界に生き続ける。その中では情などを持つことは無く、意地汚いほどに権力にしがみつく覚悟が必要なのだろう。佐倉を演じる佐分利はそうした覚悟のカッコ悪さをも魅力にしている。それに対して大石を演じる三船は大物らしさは漂わせているんだが、ドロドロとしたものがなくて堂々としすぎてる。ヤクザらしくない。
この時代のやくざ映画は、義理と人情の世界から、仁義なき世界、暴力を駆使して漢が覇権を競う、それを更に超えた政治の世界へも足を広げるようになってきました。そういう意味では、登場する台詞も自己に対するものから、他者へ対するものに移っていってます。「大石は、立派な人物だ。 しかし、ヤクザというより政治の人間になっている。そこを考えねばならん。政治は手段を選ばん。ヤクザは女は殺さんが、政治は容赦せん」

政治という権力を手に入れたいと考えた時、また権力を掴んだ時、どうなるかを如実に言い表しています。権力に対する欲望も人間の宿命です。それを制するために、昔の人は、自身の生き方の拠り所とする故人の教えを座右においていました。例えば、幕末あたりであれば、それは「言志四録」でした。そのようにして、昔から人は自戒する手立てを持っていたように思います。

詳細評価

物語
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イメージワード

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