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日本の首領(ドン) 野望篇 (1977)

監督
中島貞夫
  • みたいムービー 4
  • みたログ 58

3.41 / 評価:17件

「生贄の巣」と三光とジライン

  • kinchan3 さん
  • 2016年10月26日 12時54分
  • 閲覧数 402
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 「首領」と書いて「どん」と読ませるのは昔からの当て字なのだが、最近は読める若者もいないだろう。
 内田茂と検索すると、「都議会のドン」とカタカナで出てきた。「都議会の首領」でも出ないことはなかったが。調べると「首領」を「どん」と呼ばせたのはこの映画からだったという。

 日本は闇社会が大きかったのだなと、今更こんな映画を観て思う。
 「総会屋」というのも新聞によく載ったものだ。
 「五光汽船」というと「三光汽船」を、「ジャパンシップ」というと「ジャパンライン」を思い出すが、どちらもなくなってしまった。
 ということは1972年の大手海運のジャパンライン株を買占め、乗っ取り事件だということが分かる。
 三光の社長の派閥の長の息子と親交があるのだが、4つあった自宅のどこにも暖炉があったと話していた。弱小派閥だから、権力に狙われかねないので、書類はすべて焼却していたという。そのための暖炉で、家族団欒とは無関係だったという。

 「平山英格」という言葉遊びがあって、田中角栄そっくりの人間も出てくる。
 石原が最近いきなり持ち上げている人物だが、本当はどうだったのだろう。
 佐分利信=田岡一雄、鶴田浩二=地道行雄、三船敏郎=稲川聖城、アナンタ=スカルノ、姉小路尚子=根本七保子ということになるが、実際には年代や設定が微妙に違っていて、モデル探しをしたらキリがなさそうだ。

 イタリアのマフィアと変わらない世界が広がっている。
 音楽もニーノ・ロータみたいなのが流れている。
 でも、考えてみると、豊洲の問題だって、五輪だって、どこから首領が動いているのではないかと思ってしまう。
 これでは選挙に異議を唱えるトランプと変わらない。
 いわゆる「陰謀のセオリー」にはまってしまう。

 実録映画だと思えば面白い。
 作者の解説付きのDVDを出してくれないかしら。
 「まあ、このかおるというのは姉小路尚子との混合したモデルでして、実際には死んでいなくて、今も元気にテレビに出ておられますね」なんて。

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