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曽根崎心中 (1978)

監督
増村保造
  • みたいムービー 12
  • みたログ 89

3.83 / 評価:29件

梶芽衣子の超絶美

  • iz さん
  • 2009年6月7日 11時13分
  • 閲覧数 1783
  • 役立ち度 17
    • 総合評価
    • ★★★★★

もう、最初っから情念。もうドッロドロ。
最初は「すごーい」とか言いながら笑って見てましたが、
途中で笑えなくなっちゃったほど、
作り手演じ手の情念にすっかり呑み込まれてしまいました。



最初はまだ笑えたんだよね。


いきなり二人のメイクラブ(笑)が映し出されるんだけど、
1カットごとに1セリフだからね(笑)
で、カットが進むたびに、話も進み、愛が深まるってこと。


しかもそのセリフがもう愛欲丸出し。
梶芽衣子さんは今とあまり変わらないのですが、
やはり若さが加わると超絶なうつくしさ!
そんな女性が
「徳様と一緒になれるなら、この世じゃなくてもかまわない」
というような、すでに心中っ気プンプンのセリフですからね。
しかもまるで伝統芸能を見ているかのような、大仰なしゃべり方。



で相手役の徳兵衛はというと、時々随分なオーバーアクションなんですよね。
なんていうか、動きが今風と言うか。
顔の表情もやたらにぎやか。
現在なら完全にアウトローだわ、まるで宇崎竜童みたい・・・・
と思ってたら、ご本人でした(笑)


と、序盤はかなり余裕の気持ちで見てたんですが、
(まあダイレクトに言っちゃえば、突っ込みどころ探しをしながら見てたんですが^^;;)
ここから先は怒涛の展開に突入。



徳兵衛の裏切られも気になる、お初との恋の行方も気になる、
お初の身請けのことも気になるし、逃避行のことも気になる。
次から次へとなんともドラマチックに展開していきます。



だんだんお初の美しさにはまっていくんですよねー。
「まるで徳兵衛のようだわ」なんて思いながら、すっかり梶芽衣子に夢中。
いかにも陰があって幸薄そうなお顔立ちなのに、
お約束どおり幸薄い方向に物語が進んでいく。


内容は昼ドラです。完全に。
若いかわいそうな二人に次から次へと災難が降ってくる。
そこから心中に向かうまでが実にスムーズに丁寧に作られていたと思います。


そして2人に災いを起こす脇役がすっごい悪人なんだよね~。

金に貪欲な徳兵衛のお母さん(左幸子さんです)は
金を返すときの凄みがホラーレベルだし、
徳兵衛をだます友人の九平次の悪役ぶりといったら、夢に出てきそうですよ。
初登場シーンから、
「いやこの人絶対騙すでしょ・・・」と確信したほどですもん。
ハリウッドで言えば、ジャック・ニコルソンレベル(笑)
居直ったときの不気味な高笑いは、耳にこびりついてしまいました(@@)
私が見た悪役ベスト3には確実に入るほどの強烈さです。



増村さんといえば、過剰演出!って思い込んでる私ですが、
この映画は情念むき出しの話なので、ぴったり演出とストーリがはまっていました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 絶望的
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