レビュー一覧に戻る
チャイナ・シンドローム

チャイナ・シンドローム

THE CHINA SYNDROME

122

エル・オレンス

4.0

ネタバレ目に焼き付くジャック・レモンの名演。

福島の原発問題が起こるはるか30年以上前に、これほど濃厚な社会派告発ドラマが作られていたとは、衝撃。東電技術者とその経営者、メディアの三つ巴ぶりが本作に異様にシンクロしていると思います。 やや度が過ぎた展開&演出はあったものの、カンヌ男優賞に相応しい名優ジャック・レモンを筆頭とするメイン役者陣のハマりぶりが秀逸です。元来彼はコメディアンとして名を馳せていましたが、本作や『摩天楼を夢見て』(1992) といった社会派ドラマで絶大な存在感を醸すが凄いです。ジェーン・フォンダは完全に食われてましたね。また、若きマイケル・ダグラスのヒゲ面も予想外にお似合い過ぎる(笑) そしてエンディング。他の多くのレヴュアーも書いていますが、あの無音で淡々と流す演出がとても背筋を凍らせます。『キャバレー』(1972)もそうですが、70年代のハリウッド映画では、この手の演出が結構多かったように思います。 ====================================== ★1979年カンヌ国際映画祭 男優賞(ジャック・レモン)受賞 ★1979年ゴールデングローブ賞【ドラマ】  作品賞ノミネート

閲覧数1,169