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日本の首領(ドン) 完結篇 (1978)

監督
中島貞夫
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3.13 / 評価:23件

日本版「ゴッドファーザー」シリーズ第3作

実録近代暴力群像劇の全3作完結編。 最終作に相応しく東映時代劇の黄金時代を築いた片岡千恵蔵が、抗争に終止符を打つべく満を持して登場した片岡千恵蔵の存在感!!日本政財界最大の黒幕、大山喜久夫に扮し、対立を止めない東西の暴力組織の首領(ドン)には佐分利信と三船敏郎。ベテランの佐分利信と世界に名を知られる三船敏郎、大御所片岡千恵蔵による夢の競演が公開当時大きな話題となって、大ヒットした。

「中島組は一家一門じゃけえのぉ。親分が絶対なんじゃ。」と下半身不随でもやる気満々で凄む菅原文太。背中一面に般若の刺繍をあしらったガウンを着て幼い孫をあやす佐倉・中島組組長佐分利信。大スターを向こうにまわし東映任侠路線の悪役を一手に任されてきた彼等こそ「東映の悪役」だっ! 格好つけてもヤクザの面目躍如の兵ども。

大山「畜生というのは、罪がなくて、可愛いもんだ。主や棲家に難しい注文をつけんからな」
大石「しかし、水が合わないと長くもたんと聞いております」
佐倉「馴染んだ水を混ぜとけば大丈夫です」  
政治界の黒幕 大山(片岡千恵蔵)の快気祝いに佐倉から、2匹の錦鯉が送られ、池に放流する場面で日本の首領(ドン)を目指す、先の俳優3人が顔を会わせ語ります。まさに3人の男の腹の探り合いともいうべき、メタファーの会話です。組織と個人について、三者三様の考えを語っています。先ず大山が人格をもつ人間は、個々の欲望があり、巧く操ることが面倒である、ということを畜生に例えて語り、次に大石が組織に適合できないと、そこから抜け出ようとしたり、殺されたりすることを語ります。そして、最後に佐倉が個人を組織ごと抱え込めば、巧くゆくことを語っています。ここでは、「地位や、名声は、無償では手に入れられん」という大山の考え方が如実に表れていますし、他の男たちの個性も垣間見られます。やくざ世界の男たちの虚々実々の駆け引きが面白い映画でありますが、現実にも有り得ること。聖人でも、権力者でも、存在する全ての人間が聖人でないことをも呑み込み、巧く操らなければならないのが、人間世界です。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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