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聖職の碑 (1978)

監督
森谷司郎
  • みたいムービー 18
  • みたログ 56

3.44 / 評価:18件

登山ブームの今こそ

  • sid******** さん
  • 2014年9月20日 4時18分
  • 閲覧数 1518
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

あらすじだけでも読んで欲しいと思わせる作品です。
山は素敵です。巨大な大地の起伏に過ぎないのですが、きれいな空気、遠くから聞こえる鳥の声、有無を言わせぬ迫力があります。

昨今、登山ブームで年配の方でも登ることは珍しくありません。
しかし、登山人口の増加とともに事故も増加しています。驚くべきことに経験を積んだベテランの方でさえ事故に遭っています。
もちろん、初心者の事故の方が多いようですが。

この映画は高校で授業の一貫として見せられました。
昔、ある農村の学校で登山が行なわれました。
山頂の山小屋で宿泊する予定でした。
途中、すれ違った下山者に挨拶するも怪訝な表情で無言。彼らは酒の匂いを漂わせていました。
山頂に着くと山小屋は火事で残骸しかない。
絶望にとらわれる一行だが校長は「まだ壁がある。」と言って皆、一夜を過ごします。
ところが大雨に見舞われ屋根の無い山小屋で皆ずぶ濡れ。
気温は氷点下付近まで下がり、体調を崩していた生徒は、みるみるうちに顔色が変色し死んでしまいます。
「ここにいては死んでしまう。」
一人誰かが叫ぶと屋根代わりにしていた簑を手に勝手に山を下りようとします。
雪崩をうったように皆が同じことを始めました。
ここで雹が降り、皆、顔に血を滲ませます。
校長は上着を生徒に与え、下着姿のまま生徒が迷わないように鐘を鳴らしながら青く変色した体で懸命に下山します。
「校長、何か着て下さい。」と言う引率教師の言葉も彼を止めることはできなかった。
かろうじて数名、ふもとにたどり着いたが多くの死者を出し大惨事となった。
無論、校長は。。
新聞、世間は「無謀な死の登山」と書き立て関係者は非難を浴び、合同葬儀では怒号と投石が。
後に、この惨事を登山事故を防ぐ為の教訓として後世に伝える為に碑の設置を生き残った教師の一人は周りの人達に訴え行動する。
だが彼は過労と心痛から志半ばにして命を落とす。
そして石碑が立てられる。
犠牲となった行方不明者の遺体(すでに白骨化している)が発見されたのは近年になってからであった。

この作品は実際にあった登山事故を元に書かれた小説を映画化したものです。
山岳風景は美しく、それとは対称的に遭難事故は悲惨に描かれています。
自らの命を捨ててまで生徒を救おうとする校長は死人同然の顔をしていました。

とても重い作品です。
でも、安易に登山を始めようとする方達は見ておいた方がよろしいかと。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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