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ダイナマイトどんどん

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4.0

タイトルからしてやけくそ感満載。

岡本喜八の任侠コメディ。 岡本喜八はエネルギーのある映画を撮るので、好きな監督さんの一人でした。 やくざが抗争の果てに野球で勝負をつけようとするというハチャメチャな設定。 であるにもかかわらず、きちんと映画のセオリーにのっとり、娯楽映画としてきちんと、そしてエネルギッシュにまとめているところに感心しました。 唯一残念なところは、プラカードを持つチアの女の子たちのコスチュームが現代的なところくらい。 あとは戦後間もない、あの時代のやけくそな感じが出ていて、とても良いものでした。 対立するそれぞれのやくざチームを応援する水商売風の女たちのやけっぱちな雰囲気もいかにもこの映画の雰囲気をよく表していました。 ストリッパーたち(だと思う)が最後には胸もあらわに応援するところなんか、そして、そのばに子どもたちもいるところなんか、本当にあの時代はそうだったんじゃないかと思わせるようなところでもありました。 主演の菅原文太も北大路欣也もいい雰囲気を出しています。 特に、気のいい、しかも純情で任侠にあついやくざを好演している、菅原文太が素晴らしい。恋敵にもなる北大路欣也の後ろで当てつけの踊りを踊るシーンは秀逸でした。 あの時代の日本映画の骨太さを感じさせてくれる一作です。

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