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もっとしなやかに もっとしたたかに

奥田映二

5.0

70年代最後の佳作、森下愛子の乳房に感動

1979日活 監督藤田敏八 奥田英二があどけない(笑)、風間杜夫が若過ぎる、森下愛子がとにかくステキ過ぎる。 予告編に書いてある「今、優しさが凶器となる時代」「さらば飛べない鳥たちよ」「日活青春エロス」… ちょっと内容的には違うけどなー 奥田英二扮する主人公は、優柔不断でだらしのない、女房にも逃げられた男ということらしいが今の物差しで見たらかなり能動的で普通にちゃんとしてるけどな…節操なく勃起するのも含めて。 風間杜夫が言う「くたばれニューファミリー!」そんな時代です。 でもあれってニューファミリー志向なのかな? 森下愛子の魅力満載で、この役はいかにも森下愛子(?)形の良い乳房も尻も見所。 森下愛子のフロントホックも高沢順子の少しだけ大き目のパンティも時代を感じさせる。 藤田敏八流とでも言うのか物語はテンポ良くユーモラスなタッチでトントン進み、ラストは…今ならあれはちょっと意外な結末。 感じるのは、時代が変わってあの頃に比べて今は社会がクソ真面目になったというかアウトローには厳しくなったというのかなあ。 高校生が売春しても、育児ノイローゼで亭主子供を置いて蒸発しても、社会はもっと暖かい目で見てたというか達観してたというのかなそんな余裕があった気がしたけど、今は法も世論もそういうのって同情しつつも実はきっちりと絞め上げるみたいな。 社会全体が過ちを許さないようになったっていうのは、逆に偽善的で子供っぽくなったっていうことなのかもしれないと思う。 だからあの頃の映画を観るとすごく魂が救われる気がする(大袈裟か)。 ただ当時はこれで結構考えさせられる映画だったのかもしれない。 1979年度キネマ旬報 ベストテン11位。

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