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もっとしなやかに もっとしたたかに

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5.0

【日活】からの素敵な贈り物・森下愛子

某国営放送局の朝の連続テレビ小説で現在放映されている『純と愛』に懐かしい顔を観ました。そう今やお母さん役にはまり切り熟女優の森下愛子さん。 そんな彼女の若かりし可愛い頃の作品を観返してみたよ♪ 何と言っても一押しは、あどけなさの中に今風に言うところの小悪魔的魅力いっぱいの森下愛子(当時21歳)ちゃん、その人ですね。1979年製作、今、観返してみますと出演者(奥田英二や風間杜夫)の若い姿はもちろんのこと、街中の様子や家具や電気機器類が昭和の世界にどっぷりといざないます。特注目はリヤスポイラー付の真っ赤な日産ブルーバード510型(通称、ゴーイチマル♪旧車好きにはたまらんわ)が劇中拝めることですね。 ロケ地も昔の東京・新宿で、火災前の思い出横丁(通称、しょんべん横丁)や、いにしえの新宿ゴールデン街、さらにはインモラルなラブホテル街が映し出されて、ノスタルジアを覚えてなりません。 話がそれちゃいましたが、女房が蒸発した男やもめの奥田英二のところに家出娘の森下愛子ちゃんが転がり込み、蒸発した女房を連れ戻した後も何故か3人同じ屋根の下、修羅場にならないへんてこりん♪ 哀愁に満ちた、日活ロマンポルノ路線の賜物。もちろんファンの方ならお馴染みの濡れ場シーンは必ず机、テーブル、花瓶などのお邪魔虫アイテムが見事に交点を隠すカメラアングルが本当に楽しめる♪(平成の映画ファンの方には解っていただけない魅力なんですよ、はいっ♪) もっとしなやかに生きろ、そして、もっとしたたかに生きろよ、と、家出娘に説教するには、ちょいとお門違い。観ていくうちにこのタイトルは誰に向けられているのかが自ずと解ってきます。お話しの展開に関係なく終始森下愛子ちゃんが画面に出まくり、そのうちにほっとけなくなっちゃう演出は巧みだよね。 そこに作風とは真逆のオーラで映し出されたラストカット・・・・・パトカーに・・・・・。 現代ならばさほど驚きもしないようなカットにも1979年当時においてはかなりのショッキングカットで幕を閉じています。 古き良き時代、日活からの素敵な贈り物。森下愛子さんにとって「サード」と同様に価値ある作品「もっとしなやかに~~~」 昭和の映画ファンの盟友どもよ、たまには、こういった懐かしさに慕ろうではないか。

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