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あゝ野麦峠 (1979)

監督
山本薩夫
  • みたいムービー 53
  • みたログ 262

3.97 / 評価:59件

古くなりました

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2017年12月6日 1時45分
  • 閲覧数 1906
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 大学生の頃だったかなあ、TVで放映されたの見て、大泣きしたし、大竹しのぶさんは天才女優だなぁと思ったし、すごい名作だと思いました。で、これからも何度も見たいと思ったものの、しかし以後まったく見る機会がありませんでした。

 それで何十年もたった今、久々に見たんですが、ぜんっぜん受ける印象がちがって、自分でもちょっとびっくりしました。もう冒頭の雪の中の峠越えのシーンから一貫してずっと、あまりに作為的で、観客を泣かせようという意図が丸見えで、かえって嫌味に感じます。演技はおしなべて、きわめて明瞭な発音、わかりやすい表情やしぐさ、適切な「間」の取り方、等々、見事に演技指導のとおりにやってます、っていう優等生ぶりがかえって白々しくて馴染めない。
 だから、ときが死んだシーンも、みねが死ぬシーンも、最後の女工たちのシーンも、なんか自分でも嫌になるぐらい、泣けませんでした。

 演出が悪いというのではありません。要は、時代が変わり、こちらの感覚も変わったのだということだと思います。70年代はこういうスタイルはごく普通だったし、見ている側もそれに何の違和感も感じなかったのは事実です。
 もちろん、今でも違和感を感じない方はたくさんいらっしゃるでしょう。そういう方にとっては、かつての私のように、本当に涙が止まらなくなる映画だとは思います。

 ただそれを抜きにして、今では往々にして忘れられている明治史の一面を、わかりやすく描いている映画だという点では、見ておく価値はありますね。感動する、しないにかかわらず、いろいろなことを考えさせてくれます。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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