人生なんて突然の連続なんですよ
- ガーディニア🥺 さん
- 2019年12月24日 13時44分
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1979年、面白い奴らが集まっていた赤塚不二夫周辺のその記録映画、と言ったらいいか。
それ以上でも以下でもない。
だけどその意味のなさが実に微笑ましい。
「人生なんて突然の連続」
タモリがシャンペン片手に劇中で語っているように。
この映画は駄作で有名だが、私は好きです。
愛おしいというべきか。
各所に散りばめられたモンティパイソン風スラップスティックギャグや、野生の証明をはじめとした、昔の映画のパロディは、今の人には通用しない。
今でも唯一笑えるのは、赤塚不二夫扮する、赤坂先生が、豪華客船から海に飛び込んだ際に発したセリフ「死のう」かな。
みんなが飛び降りたから、じゃあ自分も、意味はないけど飛び降りた、みたいな。
実にナンセンスで、それだけ笑えた。
1979年の、決していい部分だけではない、ダメも含めた本当の姿がこれでもかってくらいパッケージされている。
そういう作品は案外ないのではないのか。
まだまだマイナーだった芸能人たちの若かりし記録。ひとみ寿司、ゴールデン街、ジャックと豆の木、面白グループ、アラウンド下落合の狂騒を知らなかった世代には永遠に埋めることの出来ない羨ましさが詰まってる。
そしてそのノリで面白グループで映画を作ったら、なぜか面白くない。
また、それを証明する、ある意味でエポックメーキングな作品となってしまった。
これ以降グループという単位から離れてそれぞれの個性で超メジャーになっていく芸能人が沢山出演している、実に豪華な駄作である。
面白グループ卒業記念作品、とでもいうべきか。新しい才能が巣立つ前の、巣、みたいな。
そんないい加減な作品を作ってくれた、これ以降映画を撮らなくなった、山本「監督」に乾杯。
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