太陽を盗んだ男
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

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作品レビュー(192件)

かっこいい10.9%絶望的8.3%パニック8.1%スペクタクル6.9%笑える6.4%

  • 伊佐山部長

    5.0

    私の青春

    高校1年生の時、親に黙って初めて観に行った映画が、これだった。この偶然は私の人生を決めた気がする。 「1979年の日本」に身を置いてみないと、この映画の真価は分からないのではなかろうか。好況でも不況でもなかったし、全般的には平穏な時期だったが、精神的な飢餓感は、すさまじかった。 「日共系と新左翼系の映画評論家が、この映画を巡って場外乱闘」などと言う話は、1979年時点でも、既にどうでも良い話になっていたが、現代詩を愛好している友人たちは、みな、この映画を絶賛していた。 ちなみに、戦後の支配的文化潮流だった教養主義・文化主義に、思いもかけない形で、うっちゃりを食わせたのが、田中康夫の『なんとなく、クリスタル』(1980)だった。 ああ、この小説も懐かしいなあ。ヒット番組「ザ・ベストテン」で、久米宏が「なんクリ」と口にしたのには驚いた。ただのヒット作でなく、社会現象になっていたのだ。 「太陽を盗んだ男」に話をもどす。 本作以降、沢田研二は演技の仕事が増えたが、これと言ったヒット作には恵まれていない。役者としては、大根役者である以前に、キャラが立ってないのだ。(小林亜星も大根だけど、キャラは立ってる。) だが、「太陽を盗んだ男」は、そこを逆手に取った。「何を考えているのか分からない男」の役は、「何を考えているのか、サッパリ伝わらない役者」に演じさせるのが正解である。同じ役を新劇の役者に演じさせていたら(当然、ミッチリ役作りして来るから)クラく、重たくなっただけなのではなかったろうか。映画「新幹線大爆破」(1975)の山本圭みたいに。 そう。今の目で見直すと、けっこう軽さや笑いの多い映画でもあるのだ。1979年当時、これを指摘した映画評は無かったと記憶する。 そりゃまあ、そうなるだろう。皇居前広場でバス・ジャックのゲリラ撮影とか、平然と敢行してしまった映画なのだ。世間の目が「アブナい映画」と見るのは、むしろ当然だ。制作側も「わが意を得たり」だったのではなかろうか。 この映画のリバイバルは必ず来る。いや、来るだろう。来るのではなかろうか。来たらいいなあ。どうか、来てちょうだい、お願い神様。 そうでないと、私の青春は時の彼方に埋もれっきりと言うことになるからである。

  • たーちゃん

    3.0

    ネタバレお前が一番殺したがっている人間はお前自身だ

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • mnk********

    5.0

    菅原文太、最高! 池上季実子、超綺麗。

    横浜シネマリンで沢田研二さんの特集上映があり、映画館で観るべき作品と思い劇場へ。 有名な日本映画であるが、実は今迄観ることが無かった。 沢田研二さんが正直苦手なのである。 歌手としては歌番組を昔よく見ていたが、役者の沢田研二さんは興味がない。 それだけの理由。 観終わっても興奮がさめなかった。 尺は長い。 ただ娯楽映画として面白いし、風刺も効いている。 沢田研二さんのファンにはたまらない場面ばかりであろうが、本作のキャラに存在感がピッタリ合って説得力もあった。 それ以上に凄かったのが菅原文太さんだった。 菅原さんは東映のヤクザ物とトラック野郎のイメージが強く、それだけだと思っていたのは勘違いでした。 本作の菅原文太さんの演技に熱くなっている自分がいた。 アップに迫力、引きの立ち姿もシャープ。 人間味も滲み精悍で、しぶとい。 必要かつ重要な演技しかしない。 菅原文太から目が離せなかった。 池上季実子さんもめちゃくちゃ綺麗でした。 あれ?こんなに綺麗だったっけ?と自分の記憶の不確かさに困惑した。 『HOUSE ハウス』はBlu-rayとDVDを所有していて劇場公開から50回以上は観ている。 『冬の華』も観た。 ただ本作の池上季実子さんが1番素敵に撮られていた。 菅原文太さん、池上季実子さんの素晴らしさに感動しただけでも観てよかった。 勿論、演出もスタッフの製作意欲も痛い程、伺える。 その情熱が最高傑作を生み出したことも分かる。 CGのない時代、創り手はゲリラ撮影をしても撮りたかった映画熱が伝わってくる。 音楽の井上堯之さん、東宝作品はショーケンの青春モノが代表的で格好いい。 本作の主人公は犯罪者なのに、音楽がかかると不思議にヒーローに思えてくる。 音楽も罪作り。

  • okk********

    3.0

    ネタバレ期待は大きかったけど・・・

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • h_d********

    3.0

    唯一無二の邦画(本当は☆5つ

    冒頭部分において、主人公の生きづらさや無力感のようなものをひしひしと感じる。なんだか今のこの時代に相通ずるものが!? 主人公の社会に対する、漠然としているが大きな不満、昨今のコロナ禍に生きる若者と心情が重なる部分があるのでは!? 今どきの若者の中から、強い閉塞感から彼のようにネガティブな方向に振りきってしまう者が出て来ないとも限らない。 薄ら寒い思いを抱く。 この作品こそ私が思う「ザ・シネマ」 あの時代だからこそ作り得た、最高峰のエンタメ映画。ストーリー、キャスティングの妙に演出センス、西部警察ばりのアクションシーン有り。 ベタ褒めの割に評価の☆の数が伴っていないのは、天地がひっくり返っても許せないシーンが2箇所あるのでマイナス2(お分かりの方にはすぐお察しいただけます)。 史上最低のゲームに付き合ってくれた二人が天に召されたあとの虚無の表情、からの、もはや生きる意味など何も無い、死なば諸共のやけくその表情の凄み。ジュリーは本当に素晴らしい役者。 菅原文太の熱演、池上季実子のコケティッシュな魅力も忘れがたい。 稀有な映画なので、映画好きだったら一度は観るべき。好き嫌いは別にしても、観る者に強烈な印象をもたらすことは確かです。

スタッフ・キャスト

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沢田研二城戸誠
菅原文太山下満州男警部
池上季実子沢井零子(ゼロ)
北村和夫田中警察庁長官
神山繁仲山総理大臣秘書
佐藤慶市川博士
風間杜夫ラジオのプロデューサー・浅井
小松方正サラ金屋のおやじ
汐路章水島刑事
森大河佐々木刑事
石山雄大石川刑事
市川好郎里見刑事
中平哲仟田所刑事
江角英明田中の部下・江川
草薙幸二郎電電公社技師
五條博モンタージュ写真の係官
高山千草アパートの管理人
林美雄TVキャスター
戸川京子城戸の生徒
山添三千代木戸の生徒
水谷豊交番の警官
西田敏行サラ金の取り立て屋

基本情報


タイトル
太陽を盗んだ男

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル