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太陽を盗んだ男 (1979)

監督
長谷川和彦
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4.23 / 評価:519件

危険な映画

  • Seinen さん
  • 2018年3月30日 15時32分
  • 閲覧数 3388
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

先ず、パッケージからも想像できるように、この映画は、いわゆる「赤い思想」が根本にある。
この映画には左翼思想がふんだんに盛り込まれている。
反核と見せかけて、実は反原発も非常に大きなテーマである。
主人公の虚無主義は、孤独感が理由ではなく、政権への憎悪の現れである。

以上、これらの事だけでも頭に入れておかれると、この映画の理解が容易になると思います。
結末に納得できなかった方が多いと思いますが、国家権力の象徴である警官が、銃弾を何発も打ち込まれた挙句、ビルから落下し死亡するという、とても酷い死に方をした一方で、原発からプルトニウムを盗み、原爆を作った犯罪者である主人公が生き残り、再び東京の街をさまようあのラストは、すなわち国家権力の打倒を表している。
これは、アメリカン・ニューシネマ的なアンチヒーローを表しているように見えるが、似て非なるものです。
要するに、原爆を作った犯罪者が、国家の組織である警察を倒したわけです。もうめちゃくちゃ。
ただでさえ冒頭からツッコミどころ満載なのに。
ハチャメチャなアクションは、まだ笑い飛ばせるが、このラストは流石に笑えませんよね。
しかし、ラストこそが、この映画の伝えたかったことです。
なので、観終えた後、なんだか納得できない、という人は、健全な考えをお持ちだと思います。

ちなみに、自分はこの映画を、中学一年生の時、教師に見せられました。
この事が何を意味するのか、大人になってから理解できました。
今考えると、これほどぶっ飛んだ内容の映画を、公立の中学一年生に見せるなど普通ではありません。

しかし、これほどぶっ飛んだ映画を作り上げられた制作陣はすごいと思います。
皇居でのロケなど、今ではほぼ不可能だろうし、猫が死んでしまうシーンなども動物愛護的な観点からNGでしょう。
良くも悪くも、今ではこのような映画は作れないでしょう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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