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太陽を盗んだ男 (1979)

監督
長谷川和彦
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4.22 / 評価:520件

スケール大きな日本映画

  • kin******** さん
  • 2019年10月7日 10時33分
  • 閲覧数 2062
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

基本的なストーリーは、原爆を自分で作ってしまって国家を相手に戦う理科教師の話で、スケールは大きい。渋谷東急デパート周辺を舞台とするモブシーンは当時の日本映画としておそらく最大規模。メーデーに合わせてロケしたと思われるカットと後日追加撮影したと思われるカットがうまく融合して、映画的見せ場を作っている。

 だが映画全体を見ると、イマイチ消化不良。
 まず主人公沢田研二の動機がはっきりしない。はっきりしない動機に動かされる主人公、という形而上学的な描き方というのもあるわけだが、エンタテイメント的な要素がたっぷりのこの映画には似合わない。日本の原子力行政がいかに危険な状態にあるか身をもって証明するため、そんな具体的動機が欲しかった。

 それも原因となって、伊藤雄之助のテロ犯がバスジャックするシーンは、結局沢田研二と菅原文太を出会わせるためだけのシーンになっている。天皇批判を少し織り込んでいるだけに惜しい。

 メーデーに合わせたモブシーンは、緊張感のあるいいシーンになっているが、ローリングストーンズ武道館公演は、ご都合に流れている感じもあって、緩い。
池上季実子が生きていない。ラジオのDJというのは、設定としては面白いがストーリーに溶け込んでいない。プルトニウムを盗む手続きはいかにも雑だし、手に入れてから原爆を作るまでは尺使いすぎ。

 失敗作と思うが、このスケール感は邦画では稀有な存在。長谷川和彦の新作などもはや望むべくもないのだろうか?

詳細評価

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