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配達されない三通の手紙 (1979)

監督
野村芳太郎
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3.69 / 評価:39件

単なる復讐と手紙

  • 文字読み さん
  • 2011年3月19日 1時25分
  • 閲覧数 1203
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

1979年。野村芳太郎監督。エラリイ・クイーン原作のミステリー「災厄の町」を日本を舞台に映画化。かつて地方の金持ちの娘(栗原小巻)を捨てて出ていった男(片岡孝夫)がふらりと帰ってくる。娘は今度こそ男と結婚するが、最初から反対していた父(佐分利信)とうまくいかない。そんなとき、男の荷物から妻殺害をほのめかす3通の手紙が出てきたのを発見して、、、という話。途中まで「殺される妄想をいだく女」というヒッチコックばりの話かと思って期待していただけに(「断崖」とか)、肩すかしな展開でした。栗原小巻に「狂気」が足りない。

佐分利信はもっと権威的でなければいけないし、そんな家を飛び出した姉(小川真由美)はもっと反発しなければいけない。それに、男を追いかけてくる妹(実は妹ではない。松坂慶子)はもっと激しいいやがらせをしなければいけない。栗原小巻の周囲の人々が微温的なので、彼女の行動や思考が「狂気」に見えない。単なる復讐では手紙を出してくる意味がない。または片岡孝夫はもっと徹底的に空虚な、何を考えているのかわからない男でなければ。

「妹」へと宛てられた謎の3通の手紙が、単に「妹間違い」にしか使われないというのもがっかり。なぜ出さずに取ってあるのか、誰が書いたのか、でさらに複雑な世界を描けそうなものです。手紙がそれを読んだものの思考を縛って予言のように機能してしまうという一番のツボがスルーされているのはとても残念です。

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