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配達されない三通の手紙 (1979)

監督
野村芳太郎
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  • みたログ 121

3.69 / 評価:39件

E.クイーン原作ミステリーの見事な映画化

  • gettoughbetough さん
  • 2011年5月8日 21時50分
  • 閲覧数 1530
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

エラリー・クイーンの殺人ミステリー「災厄の町」を、野村芳太郎監督が
日本の小京都・萩市を舞台に置き換えて映画化した1978年当時のオールスター大作。
余談だが、この映画、公開当時、部活をさぼって友人二人で観に行ったこと、
いまだに懐かしく思い出される・・

当時、ミステリー小説にハマっていて、この原作も読んでいたのだが、映画版の物語の
構成も非常に上手く、ミステリー好きにはたまらない上質な作品に仕上がっていると
思う。さすが、脚本が新藤兼人といったところか。

何と言っても、役者陣の顔ぶれが豪華。1980年くらいまでが、本当の意味で
「オールスター」大作と言っても良いと思える映画が日本でも作ることができたのだ
なあと、昨今のリメイク版「八つ墓村」「犬神家の一族」なんかを観ると、しみじみと
感じてしまう。

三姉妹を演じる小川真由美、栗原小巻、神崎愛、気の弱い次女の夫役の当時の歌舞伎界
のプリンス片岡孝夫、その妹役として登場する妖艶な松坂慶子、存在感抜群の厳格な
父親役の佐分利信。三女と共に殺人事件の解明にあたる日系米国人役の蟇目良の役柄も
目新しくて面白い。

このそうそうたる面子の中でも、中盤まではポーカーフェイスで抑え気味な演技を
しながら後半から一気に感情を爆発させる栗原小巻、そして、最初から最後までその
演技力をいかんなく見せつける松坂慶子の二人がやはり素晴らしい。また出番は少ない
ながらも小川真由美のオーラも半端ない。

難を言えば、これは原作通りゆえ仕方ないのではあるが、要の殺人事件のトリックが、
モロにクリスティの「鏡は横にひび割れて」(映画版タイトル「クリスタル殺人事件」)
と被ってしまっていることくらい。

最後にテーマ曲で使われているグリーグのホルベルグ組曲アリアも哀しくも美しい。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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