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Alice THE MOVIE 美しき絆

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4.0

赤羽の夜。

我々、営業マンにとって、「出張」は、ツキモンだ。 赤羽の朝・・・冷えたクーラーの「寒さ」で独り、目が覚める。 書類整理の前に、ポットの湯を沸かして、 昨日、ビジネスホテルの近くのスーパーで98円で買った「チャルメラ」を出すも、 ハシが無い・・・・ 仕方なく昨晩食った880円のカニめし弁当の空き箱を、ゴミからアサッテ、ハシを出す 気分は「動く標的」のポール・ニューマンと同じ・・・しがない男の朝だ。 カップらーめんススリながら、昨日、有料テレビで観た「アリス」を思い出す。 チェシャ猫も、アン・ハサウェイも出ない「アリス」 「アリス・ザ・ムーヴィー 美しき絆」 1979年、なんと坪島孝監督である! 出張経費、1万円まで・・・・7200円のビジネスの裏は、「色街」だった。 しかし、昔と違って、今や夜遊びに繰り出すサラリーマンなど、まずいない。 早めに、ホテルに帰って、スーパーで買った弁当食って、寝るだけだ・・・ そんな赤羽の夜。 「呼び込み」同士の「暑さ」と「いらだち」から来る「ケンカ」の声を聴きながら、 俺は、あの頃に戻って行った・・・そう、1979年だ! 「アリス」の全盛期の頃の記録映画。 チンペイ、ベーやん、キンちゃん、という3匹の棲む「ワンダーランド」 アリスこそ、いないが、「珍獣」は、3つ出て来ます。 ベーやんが、「もう、30過ぎまして・・・・」なんて、トウトウと語っている。 若いなぁ・・・・当時、オッサンに思えていた3人が、何とも今観ると、若い! 坪島演出の、コントなんかを挟みながら、アリスの全国ツアーを追いかける。 多分に演出のニオイは、するが、 当時を知っている人間には、何とも懐かしい映画である。 「ハンド・イン・ハンド」 あぁ・・・あったなぁ・・・・という感じ。 都内出張の、赤羽の夜は、「夢去りし街角」「遠くで汽笛を聴きながら」のメロディと 共に、静かに更けてゆくのであった・・・

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