英霊たちの応援歌/最後の早慶戦
3.3

/ 27

30%
7%
41%
11%
11%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(6件)

泣ける10.5%切ない10.5%悲しい7.9%勇敢7.9%恐怖7.9%

  • おおぶね

    3.0

    羊頭狗肉の喜八映画

     『ラストゲーム 最後の早慶戦』という映画もあるのね。  2005年に新しい発見があったから、この映画は古いのだろう。  作るのが早計だった、なんちって。    早慶の関係者がいないから、あんまり興味はなかった。  もっと野球が描かれているのかと思ったら、ほとんどが戦争だった。  別に「最後の早慶戦」を謳わなくてもよかったのではと思うが、早慶の卒業生がいっぱいいるから観客数を狙ったのかもしれない。    戦争映画のよくないところは、平和を愛しているのに、映画で日本人が負けるとどうしても「鬼畜米英」的な気持ちになってしまって、日本人なら穏やかには観られないことだ。  「『風立ちぬ』パラドックス」とでも名付けようか?  平和を願っているといいながら、飛行機が好きで、戦闘機が好きで、訳のわからない、どっちつかずの映画を作ってしまうことだ。  しかも、ビールを飲んだり、ナポレオンを飲んだり、女を追いかけたり、結構楽しそうなのである。大谷直子が恋人にいたら、軍隊もいいな、とお馬鹿になってしまう。戦争中だけど、野球をしている。だって、『瀬戸内少年野球団』ほかの映画を観ていると野球こそが戦後民主主義だと思うのだが、これが悲惨な最後への伏線なのだろう。  「反返り爆撃法」というのが出てきて、これが特攻隊になっていくのだ。  実際に成功したのは最初だけで、アメリカはオペレーションズ・リサーチを生み出し、防御の仕方を学んでいく。  養成するのに時間も金もかかるパイロットをむざむざと死なせていては勝てるはずもない。飛行機だって、安くはない。  だが、それが通ってしまうのが、日本だ。    古い日本だけでなく、石原慎太郎の号令で誰も好まなかったオリンピックを招致し、みんな反対していた豊洲移転を遂行した。  しかも、誰が責任者かわからないままで終わっている。  役人のお手「盛土」があまりにもひどい。  これまで勇ましいことばかり言っていた慎太郎を信じた人々が馬鹿だったとばかり言えない。  一度決まったことを柔軟にできない役人体質はどうしようもない。  東京大空襲の場面も出て来るが、焼夷弾を消せ、ということで逃げる人を留めて焼死させた「戦犯」もいっぱいいたはずだ。    結局、最後の自己犠牲になってしまう。  この特攻精神は『鉄腕アトム』も『宇宙戦艦ヤマト』も『永遠の0』も変わらない。  人間が引き起こした戦争だって、自然災害の一つに思われて、無常観の中に消えていく。そして忘れ去られる。  親戚に自衛隊に入った子がいるが、「免許も取れていいね」と話したら、そうやって釣っているだけで、「曹」がつかないと免許は取れないのだという。その「曹」まで3年以内ということだった。この映画でも分かったことは少尉候補生以上でないと特攻に入れなかったことだ。  『肉弾』の岡本喜八映画に思えない。  どうしたら、こんな散漫なストーリーになってしまうのか?  笑いがないし、ひねりもない。オチもなくて、落ちるのは飛行機だけ。  最後のギャグっぽいのが大いなる皮肉かと思ってしまう。  そうだった、慎太郎は齢(よわい)がどうこう話していて事情聴取を拒んだが、賊軍の西郷隆盛も靖国神社に入れるべきだと嘆願に行ったそうだ。そのうち、田中角栄も入れよというかもしれない。  「おもてなし」は「裏があり」ということだろう。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ特攻隊はみんな少尉だったんだ!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • Kurosawapapa

    5.0

    野球、どれだけやりたかったことか、、、

    ======= 太平洋戦争の真っただ中、昭和18年の春、文部省は六大学野球連盟の解散を厳命。 同年10月16日、戸塚球場で “最後の早慶戦” が行われた。 両校エール交換の後、「海ゆかば」の歌声が起こり、やがて球場全体の合唱となって響き渡る。 ======= この映画は、岡本喜八監督による1979年の作品。 「ラストゲーム 最後の早慶戦(2008年)」とは違い、試合の内容は描かれず、 試合後の入隊、戦争に向かっていく姿に、重点がおかれています。 痛ましい戦争の白黒写真や、実際のフィルム映像を折り込みながら、 短いカットでテンポを作り、淡々とした流れを作り出している。 部員、 顧問、 マネージャー、 それぞれ実在した人物が実名で登場。 早慶のメンバーだけでなく、明治、法政、立教、専修、中央、 沢山の面々と、その背景を映し出す。 心から野球を愛した若者たちが、 弱音を吐かず、恐怖に立ち向かい、自らを鼓舞しながら戦争に突き進んでいく。 そんな若者たちの命を、1つまた1つと奪っていく戦争の惨さ。 この映画は、 若い俳優中心であったことによる演技力不足、映像力不足など、 決して評価の高い作品とは言えないかもしれません。 また本作公開後、 特攻隊に対し、「格好いい」という評価があり、 岡本監督は、ある意味 “危険な映画” だったと語っています。 しかし、 “映画の自由な表現思想に重点を置き反戦を訴える”  そんな岡本流を理解していれば、十分理解できる作品。 ともに汗と涙を流した仲間が、特攻隊として敵艦に向かっていく、、、 突き進む者、 それを見届ける者、 両者の気持ちが、痛切に伝わってくる。 ポケットに入れてあったボールを握りしめ、叫びながら敵艦に突っ込んでいく姿は、 涙なくして見ることができません。 佐藤勝のトランペットが、 切々と、英霊たちの鎮魂歌を奏でていました。 ( OKAMOTO:No15/20 ) 今作の監督キーワード:「表現思想重視」

  • tt1********

    5.0

    元気がよすぎる

    2032年ごろまで続くのか?

  • hir********

    4.0

    30年前の邦画を観る愉しみ

    俺は時々、無性に2、30年前の「邦画」が観たくなる。 それは、「タイムマシン」に乗り込む感覚に似ている。 歳を取って良かったなぁ・・・・と思える瞬間だ。 「英霊たちの応援歌」1979年度岡本喜八監督作品。 学徒出陣で散っていった「野球小僧」達のお話だ。 俺の青春時代真っ只中の頃の映画。 この頃の映画を観ると、今も現役で頑張っている役者さん。 今は亡き役者さんの「割合」が、半々くらいで、観ていて思わず、 「ワァ~~ッ・・・・」という、まさにタイムマシンに乗った気分になってしまう・・・ 冒頭、本田博太郎の「ガクラン姿」に、もうタイムスリップ気分である。 たしか、ヒロ君のデビュー作だったと思う。 その横には、女子高生役の竹下景子・・・・タマリマセンナァ・・・・ 東野英治郎さん・・・・やっぱ、巧いなぁ・・・「味」が在るなぁ・・・ 山本燐一さん・・・軍人役似合うなぁ・・・ヤマリンさん、懐かしいなぁ・・・ 仲谷昇さん・・・「カノッサの屈辱」観てたなぁ・・・ 中谷一郎さん・・・・あ、ミンクさん!元気だったなぁ・・・ 岸田森さん・・・・ウワーーッ!岸田さん!嬉しいなぁ・・・そうか、喜八監督だもんなぁ。 草野大悟さん・・・岸田さんに次いで、草野さん・・・いい役者だったなぁ(嬉しさMAX) 稲葉義男さん・・・「七人の侍」というより、やっぱ「ザ・ガードマン」だよなぁ・・ 殿山泰司さん・・・うわ!殿山さん出てる!屋台のオヤジ役が、またハマってる! ま、こーゆー観方っていうのは、40過ぎないと出来ないんだけど、 それに正しい鑑賞方では、無いけれど、ついつい、こーなっちゃうんだよね。 特に、岸田さんや草野さんが出て来ると、昔の知り合いにまた再会できたみたいな・・・ 映画の状況抜きで、なんか嬉しくなってしまう。 役所広司が「その他大勢」の時代だからね・・・・ 田中邦衛は、今やもう、重鎮だし・・・・ もし、岸田さんや草野さんが、今も生きていたら・・・なんて事まで考えてしまう。 それに対して、女優陣は、皆さん、お元気ですよね。 八千草さん、大谷さん、竹下さん、水野さん、30年前ですから「神がかり」です。 特に、大谷直子さんの「美しさ」・・・・別格ですな・・・ 特典映像で、喜八夫人が映るんだけど、大谷直子さんに似ていて素敵です。 なるほど・・・・・と、すべてに納得いってしまった・・・・ 主演の永島さん、この当時、よく「大根」と言われてましたよね。 しかし、30年以上、生き延びて来れたのは、やっぱ「何か」が在るんです。 この映画でも、その「何か」を感じましたね。 特典映像で喜八監督は、 「この映画を観て、カッコイイと思う若い世代がいたらしくて、ヤバイと思った・・・」 なんて、言っています。 喜八さんと、欣二さんは、会社こそ違えど、根本的には「同じ考え」だったと思います。 それにしても、山田隆夫の「変わらなさ」に、ただひたすら、感動・・・・

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


永島敏行秋山信吾
勝野洋相田暢一
本田博太郎本田耕一
中村秀和三上哲男
山田隆夫正木藩
竹下景子蓮見葉子
小畠絹子三上きよ
水野久美秋山貴子
八千草薫坂本美佐子
田中邦衛笠間上飛曹
岸田森寺本少佐
小野寺昭飛田忠英
中谷一郎須藤司令
山本麟一土浦航空隊司令
殿山泰司屋台の親父
中谷昇平井慶応野球部長
東野英治郎飛田穂州
寺田農その他
今福正雄その他
大木正司その他
久米明その他
稲葉義男その他
伊藤敏孝その他
役所広司その他
草野大悟その他

基本情報


タイトル
英霊たちの応援歌/最後の早慶戦

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル