天平の甍
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(4件)
- 飴 里
5.0点
この作品をきっかけに、井上靖さんの本を読むようになりました。 原作の良さをきちんと描いている作品だと感じました。脚本、配役共イメージ通りです。 人間には乗り越えられない困難があるが、それでもあきらめず信念を貫く強さを持てば、思うようには解決しなくても、必ず報われる、ということを学んだ作品。
- まめのき
3.0点
教科書の中だけの人物だった鑑真が 体温を持った人間として感じられます また 経典へのそれぞれの思いも
- bbr********
4.0点
鑑真役の田村さんが ハマリ過ぎ! ありゃどうみても鑑真です 中学生の時に観て以来の観賞ですが、その時には気にならなかったことが気になりました… だってみんな日本語なんだもん、まあそれを差し置いても非常に良い映画です。 それにしても昔は大変だったんですね!
- tra********
4.0点
高校生のときTVで観ました。観てた奴がクラスに結構いて、翌朝の挨拶が、みんな申し合わせたように手を合わせて「奈良が…見えました…。」になってたなぁ。 井上靖の歴史小説が原作。遣唐使で唐土にわたった留学僧たちが高僧鑑真を奈良に迎えるまでの苦難が壮大なスケールで描かれます。大陸のシルクロードでロケやってますね。記憶違いかも知れないんですが…ロケの中にタリバンが爆破してしまったバーミヤンの石仏もあったような…嘘だったらごめんなさい。 え?これDVDにはなってないの?ビデオではレンタルした記憶があるけどなぁ。 昔の人って命がけで勉強して命がけで日本に知識と経典を持ち帰ってたんですね。以下若干ネタバレがあります。ご勘弁。 歴史の教科書ではただの座像でしかなかった鑑真が、とてつもない偉人だったんだなと妙に感動しました。倭国の仏教徒の懇願を聞き入れ、国禁を侵してまで、倭国に行くことを決意する鑑真和上。何度も遭難にあい、また連れ戻され、旅の途中で失明までして、それでもあきらめない。海をわたりきり、ついに奈良に到達するんです。 そのときの日本人の青年僧が目の見えない鑑真に万感の想いを込めて伝える一言が「奈良が…見えました…。」だったんですよね。しばらくクラスではこのフレーズが流行りました。 まあ、物語の主流は鑑真たちなんですが、むしろ感動するのは、志を達成できず海の藻屑と消えてしまう名もなき僧たちですね。生涯をかけた仕事が日本を目の前にして海の藻屑になる。こんな無念の最期を迎えた留学生たちがどれほどいたんでしょうか。 写経に生涯をかけ、何十年もひたすら経典を写し続けた僧がいた。ところが帰国の船が嵐に遭い、彼の目の前で経典の入った荷箱が次々に海に捨てられていく。号泣しながら経典を追いかけるように海に身を投げる僧がかわいそうでなりませんでした。 命を懸けて勉強し、報われないまま死んでいった人々に畏怖の念を抱かずにはおられません。彼らこそ、日本の文化の形成の礎ですね。 「奈良が…見えました…」合掌。
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