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火の鳥2772 愛のコスモゾーン (1980)

監督
杉山卓
  • みたいムービー 5
  • みたログ 107

3.76 / 評価:34件

これは映画ではない

  • k_kobone さん
  • 2007年5月31日 0時27分
  • 閲覧数 1316
  • 役立ち度 24
    • 総合評価
    • ★★★★★

手塚治虫は天才だ。
私はこの映画を見終わってからずっと、この映画の事が頭から離れない。
しかし「映画」ではない。
映画という2時間感情を保ってみる作品としては失敗作であり
散りばめられたネタを楽しむには最高の、娯楽漫画である。

先日、深夜にケーブルテレビを見ていたらこの作品を放送していて
オープニングの火の鳥に魅せられ最後まで見たが
ここまで衝撃をうけた作品は最近、ない。
とにかく主人公の感情が破綻している。
恋した女を変形させて遊んだりするのだ。
「主人公は人間を物としてしか理解できない」という悲しさを
たった10秒で無感情に表現する。それが手塚治虫だ。
そしてこの女ロボットの変形が、すごい。
お尻とフトモモがズドーンと前にくる変形なのだ。
…なんてエロいの…?
よく考えたらブラックジャックのピノコもそうだ。
体が小学生で心が大人。
…なんてエロいの…?

しかし、泣けないロボットのために泣けない宇宙人が目薬をさして泣かせてあげたり
星は生きていて、生気が抜けると死んでしまうとか
ロボットだった女の子が、異性人に乗っ取られると感情を持てたり。
とても面白く、それだけ30分物語が書けそうなネタを

10秒で終わらせている。

ブラボー手塚(もう呼び捨て)。
これが、間違いなく天才の仕事だ。アイデアが溢れすぎて、入れきれない。
作った自分は、全てのネタに説明があるので最高の仕上がりに感じるが
見ている観客はポカーーーーン。
しかし、まったく矛盾がない凡作は1時間で忘れられるが、私はこの作品を当分忘れない。
最後のオチもまた、本当にキてる。
まったく分からない。でも、なんだか感動するのだ。
手塚治虫は天才だ。本当にそう思う。

詳細評価

物語
配役
演出
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