五番町夕霧楼
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作品情報上映スケジュールレビュー

本編配信

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作品レビュー(5件)

悲しい23.1%セクシー23.1%ロマンチック23.1%切ない15.4%絶望的7.7%

  • kih********

    5.0

    金閣寺ではなくて、夕霧楼なんだ。

     そうか、そういうことであったか、と納得のいく作品だ。男女の純愛、貧民の悲哀、宗教界の矛盾、等々どれをとってもそれぞれにひとつの作品に展開されるテーマだが、それを金閣寺炎上の背景としてたっぷり描き切っている。  そう、今の世界では純愛などというのが恥ずかしくなるような男女のあり方が、不必要なまでの感傷にならず、淡々と(そして、矛盾するようだが)激しく、更に美しく描いてある。  身売りをしなければ家族が破滅するという貧しさ。これが昭和25年頃、つまりは戦後5年目の頃だ。今の格差社会というのとは訳が違う。若い修行僧がいう「将軍が金に任せて作った(豪奢な)寺を、後の(貧しい)僧が“守る”というのはおかしい」というのは当たっている。(だから放火・破壊していいかどうかは、簡単には言えないけど。) ―― 実は、同名の映画が複数あることを知らず、うっかり、店頭にあるこれを手にした。でも、これはこれで十分見応えがあった。お目当ての、1963年版田坂具隆監督・佐久間良子主演の『五番町…』を続けてみることにする。――  これも一種の歴史劇といえる。恥ずかしながら、五番町が「有名な」遊郭街であることも、「水揚げ」という言葉が、漁業、水商売、生け花とは別に、花街でも使われていたということも知らなかった。  通称・金閣寺が正しくは鹿苑寺というのは知っていたが、鳳閣寺というのは知らなかった。本当にそういう名称なのか、花街で言われていたのか、原作者による造語かは知らない。ただ、本作のタイトルが金閣ではなく、『五番町…』であること、作中にも金閣の名を出さないことからも、庶民・貧民の心意気みたいなものが感じられる。  金閣寺は再建されて世界文化遺産。五番町の遊郭は現在どうだろう。再建か保存かされているだろうか。まさか「文化」ではなかろうけど、「遺産」ではあると思うが。

  • jig********

    4.0

    遊郭の恋の花は散り際が美しいか

    かいつまんで書くと、 遊郭で働く女性と彼女の幼馴染との恋 ということになるのかもしれませんが、 単純な恋ではないところに ”愛”というものを感じるわけで、 個人的には絶望に向かって行ってしまう 二人の”愛”の姿に魅せられ、 なんだろう、この締め方って日本風ではあるけれど 作品としてグッと締まった感があります。 作品の舞台が遊郭ということで、 エロいおっさんの女郎を愛(め)でるセリフも 聞かれるのですが聞いているこちらがなんか恥ずかしい。 「まるで絹のような肌や。」て 実際こんなこと言ってるおっさん居たんだろか。 これを言われてどーなの?みたいな好奇心があったりしますが、 誰か言ったことある猛者にその時の相手の反応を 聞いてみたく思いました。 あぁわかった。 言っている自分も恥ずかしい。 聞かされた相手も恥ずかしい。そういうプレイか。 なんというハイレベルな・・ などと勝手に想像してみましたが真相はいかに。 お客として一番好きだけど愛する人は別とは 彼女のセリフでしたが、割り切って仕事としてできる という部分が女性ならではだなと。 男としては非常にわかりにくい感情だけれども、 こういう男女の違いが 男と女の物語を生んでいるわけねと 納得したような達観したようなそんな感じです。 男の選んだ道、女の選んだ道、 納得はしないけど二人の行く道の行先は 行き着くところそこだったのかなと なんとなく理解はでき、 それが作品として私の心に素直に 受け入れられたような気がしました。

  • gam********

    5.0

    ネタバレ彼は権力の象徴、威容を誇る本堂を焼く

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • いやよセブン

    3.0

    金閣寺 夕霧楼篇

    昭和25年、貧乏な漁村の一家を助けるため、美人の娘(松坂慶子)が京都の遊郭に売られる。 幼なじみの吃音の男の子(奥田瑛二)も、京のお寺(金閣寺?)で修行中だ。 娘にはいい客(長門裕之など)がつくが、どうしてもその男が忘れられない。 男は実家の状況に絶望し、占領軍やお金のことしか考えない寺にたいし不満を募らせていく。 娘が結核に罹り、男は心のより所を失い寺に火をつけ、自らも命を絶つ。 ドラマ部分は金閣寺がメイン、そうなると市川雷蔵が目に浮かび、損をしている。 松坂慶子が美しいの言うまでもない。

  • tan********

    4.0

    この当時の松坂慶子は‥

    家族のために廓に身を売った女と、幼友達の青年僧との愛を描いている。原作は、直木賞受賞作家・水上勉の代表作「五番町夕霧楼」と「金閣炎上」を合せて映画化したもの。 本作では松坂慶子、奥田瑛二が、激しい愛を体当たりの演技で熱演している。 与謝半島の木樵の娘・夕子(松坂慶子)は、貧しい一家を救うため、京都の五番町夕霧楼で働くことにした。 夕子には京都への想いがあった。 それは鳳閣寺で修行をしている幼馴染みの正順(奥田瑛二)がいるのだ‥。 松坂慶子、奥田瑛二の二人は「るにん」で迫真の演技を見せて話題となったが、今回も負けず劣らずの激愛を演じている。 当時、実際に起きた金閣寺放火事件を想起させる大炎上の中での、あまりに激しく美しいラブシーンは、当時成人映画に指定されたという話も納得できる。 それにしても、当時の松坂慶子の美しさは他を寄せない輝きがありましたネ。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
五番町夕霧楼

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-