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仕掛人梅安

kin********

3.0

ちょっと変わった仕掛人

テレビシリーズが知られていますが、本作は原作に忠実にハードボイルドな梅安を目指した、と文芸坐のパンフレットにありました。そう言われて観ると、確かにちょっとテレビ向きでない、分かる人だけ分かればいいみたいな、説明のカットが抜けたシーンが散見されます。撮影は宮島義勇天皇で、それにしては普通の映像の気もしましたが、ラストの見せ場、川下りの中での仕掛シーンは、川遊びなんだから昼のはずなのに、擬似夜景みたいで、狙ってるな、と思いました。  ストーリー展開はありふれていて、標準的な娯楽作と言えるでしょう。萬屋錦之介は私の目から見ると、すでにぶよぶよのオッさんで、スターの貫禄なし。むしろ弟中村嘉葎雄のほうが役者らしい。藤田進は大物ですが、大根だと思いました。小川真由美は相変わらずいいですが、あまり見せ場がありません。懐かしい伊丹十三は、役者としてもなかなか。真行寺君枝が際立ってきれいです。

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