家族の繋がり、人との繋がり
- 映画の評価をしてみます さん
- 2018年7月23日 11時04分
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家族との繋がり、人との繋がりを主に描いた映画です。
主役の水谷豊が刑事なので、捜査の場面がふんだんに
出てきますが、刑事物としてはイマイチかも。
(滲む汗や息遣いなど、水谷豊のリアルな演技力は良い)
今の刑事ドラマのように伏線の回収を楽しむ感じではなくて、
最後の方でいきなり犯人が登場します。
捜査の過程で浮かび上がってきた怪しそうな人物は
事件とは関係がありませんし、過程で起こるゴタゴタは
家族間の繋がりを試すかのような、まるで試練の扱いです。
もっとも破綻しかけの家族を描いた映画としては
良い撮り方をしているなあと思います。
フィルムの現像をわざと銀残しにしているので、
映像も淡い色合いで統一されています。
少しモヤのかかったような雰囲気は映画の内容に
良く合っているのではないかと。
犯人は終盤であっさりと逮捕され、殺人事件は解決。
でも出て行った嫁さんは帰ってくるか未定のまま。
私はね、帰ってきても上手くいかない気がします。
何だろうな、息が詰まりそうなんですよね。あの家。
そういう意味では曖昧な終わり方でもいいのかも。
家族の再建という淡い希望を残しつつ終演ということで。
演出や映像は好印象なので高得点も考えましたが、
刑事物としてはやや弱いので星3つでお願いします。
最後になりますが。
関西人がそば屋のことをうどん屋とは言いませんね。
そんな事は聞いたことがありません。
なので犯人に気づくシーンは唖然としました。
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