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近頃なぜかチャールストン (1981)

監督
岡本喜八
  • みたいムービー 5
  • みたログ 69

4.00 / 評価:22件

アイデア・設定は面白いのに・・・

  • cpd***** さん
  • 2009年3月31日 14時56分
  • 閲覧数 433
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ATG作品。

アナーキストの非行老人たちが独立国家「ヤマタイ国」を創設する。それぞれ個性豊かなキャラクターを、これまた個性派俳優達が演じる。


突拍子もないアイデアは面白かった。


我が国の政治に対するシニカルな視点を、重くならずコミカルに描いているところも良かった。

脚本・主演の利重剛の若き才能が垣間見れる、戯曲風の設定である。

戦中、米軍が落としていった不発弾の埋まる土地に建つ家屋での共同生活。大蔵大臣や文部大臣、陸軍大臣?まで勝手に自分たちで決め、敷地の中に一歩入ると治外法権。独立したイデオロギーと独自の法律のもと、日本国とは違った価値観で暮らさなければならない。無銭飲食という法律違反はこの人達にとっては何ら違反でもなく、当然のことながら牢屋にぶち込まれることになる。主人公の小此木次郎(利重)が婦女暴行未遂で捕まり、留置場でこの老人らと出会うところまでは面白かった。

しかし、ヤマタイ国の存在や不発弾の驚異に脅えながら暮らすという設定からくる緊迫感、主人公を狙う殺し屋の存在からくるスリルとサスペンス、不法行為そのものからくるアンチテーゼ・・・といったファクターを大風呂敷のように広げながら、上手く料理し切れていないところがもったいないし歯がゆい。

ラストも大作刑事(財津一郎)が定年退職し、新たなヤマタイ国の一員になるという落ちがついているものの、陸軍大臣(田中邦衛)の死に何の意味があったのだろうと思ってしまう。

設定の面白さを生かし切れていないのは実に残念だ。

ユニークな演技陣である程度カバーし、観れるものにはなっているものの映画としての完成度から言えば最低にならざるを得ない・・・が、きらめく個性の競演と設定の面白さに☆二つといったところか。



若き日の本田博太郎も刑事役で出ているが、昨今ドラマに出演しているあの何とも言えないとぼけた味は当時からそのままだったと言うことを発見し、その点だけが僅かながらも収穫だったように思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 楽しい
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  • セクシー
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