ひめゆりの塔
作品レビュー(6件)
- JUNJUN
5.0点
この日本で確かに過去に起こった悲劇、戦争というくだらない事で犠牲になった少女達の物語。現在の子供達に絶対に引き継いでいかなければいけない映画の一つです。もっともっと世の中に出して欲しい作品です。
- xxh********
5.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - オカダ
5.0点
私もこの作品が一番だと思います!なぜDVD化されないのでしょう。全くおかしいと思います。映画ができた当時も評価されませんでした。なぜ?今この歳になってわかります。当時の評論家がアホやったから。カラーになっただけで今井正監督の前作と内容が一緒だったから評価されなかったのでしょう。ただそれだけです。しかしそういったもの無しに見たらどうでしょう。こちらがいいに決まってます。アホな評論家の話なんか聞かずに早くDVD化して欲しいです。これから今月、来月と沖縄に行ってこようと思っています。十代の頃見たこの映画のおかげで、いまだにひめゆりは私にとってトラウマのようなものになってしまっています。今年多くの元ひめゆり学徒隊に参加された、祈念館で当時の話をされていた方々が引退をされます。残念です。
- dam********
5.0点
泣ける映画かなと思って、見始めた。 裏切られた。 そんな甘い映画ではなかった。 粛然とさせられた。 映像が醸し出す緊迫感が、終始強烈で、しかも状況がなかなか把握しづらいので、非常に疲れる映画だった。142分間のうち、ホッとする場面は5分もなかったのじゃないだろうか。 1945年3月24日。沖縄師範女子部および沖縄第一高女の生徒約200名は、学徒勤労動員特志看護婦として沖縄本島南風原(はえばる)陸軍病院に配属される。 彼女たちがその渦中に飛び込むことになった沖縄戦は、3月26日開始、6月23日で終了したとされる。 彼女たちは、学業半ばで、看護婦の見習いとして、陸軍病院での勤労奉仕に動員されたのだ。 師範学校と高等女学校の生徒ということは、だいたい育ちのいいお嬢様ということになる。時代が違えば、本来華やかな世界のはずなのだが、その時代が彼女たちを暗黒の世界に引きさらっていく。 正直なところ、見る側は、彼女たちのその後の運命をだいたい知っているわけで、画面で彼女たちの一挙手一投足、何でもない仕草やおしゃべりを見聞きしているだけで、本当にたまらず、涙をこらえるのがたいへんだった。 場面は、防空壕の中や夜間がほとんどなので、画面が終始暗い。その暗い中で、さらに教師、生徒、兵士合わせると登場人物が相当数に上ることもあって、お互いの関係を確認することも、正直難しい。 これは、個々の俳優を見せる映画ではなく、「群像と場」を見せる映画だと思った。 そういう作りなので、一人一人の人物とその相互関係を考えることには、あまり意味がないかもしれない。 映画に見入っているときの実感は、まるで自分自身も彼女たちのすぐそばにいるような感覚だった。死にかけた傷病兵たちの血と汗と泥にまみれた身体をいたわりながら、いつ終わるともしれない米軍の爆撃と機銃掃射に、気が休まる間とてなく、毎日毎日おののき震えているような感じだ。 彼女たちの日々の経験が、いわば精神の許容範囲を超えてしまっているので、気が触れてしまう生徒も出てくる。二人の女生徒が、意味もなくケラケラと笑う姿は、映画でのその扱い方がさりげないので、いっそう見る者の心の奥深く刻み込まれる。 この映画は、率直に言って疲れた。 重すぎる。 カタルシスなんてない。 もう一度見たいかといわれたら、返答をためらう。 ただ、この暗く重苦しい感動は、一生忘れないだろう。 最後に、宮城先生役の栗原小巻、生徒役の小手川祐子、田中好子、斉藤とも子他、皆好演だったと思う。 できれば、先生役の栗原小巻と小手川祐子以下数人の女生徒を、もっと前面に出して、人物間にメリハリが付くとよかった気がする。 しかし、この点については、たとえ作品の面白さを犠牲にしても、特定の人物を前に出さないという、今井監督の意志がはっきりあるように思われた。
- him********
4.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。
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