道頓堀川
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作品情報上映スケジュールレビュー

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予告編・動画

作品レビュー(9件)

切ない21.4%悲しい14.3%泣ける14.3%ロマンチック14.3%かっこいい7.1%

  • art

    4.0

    川に映る人間模様

    原作者の宮本輝の別作品で映画化もされた『泥の河』では、主人公の少年二人は河(大阪の土佐堀川)にはお化け鯉(こい)が棲んでいると信じている描写がある。 お化け鯉は、人の生きる気力を吸い取り、泥の澱(よどみ)から這い出ようとする人々の足をとらえて、ふたたび泥の中へと引きずり込む宿命の鎖の象徴ともとれる。 映画『道頓堀川』は、年の離れた男女の恋物語という主軸はあるものの、恋愛映画というより寧ろ、道頓堀川界隈に住む人々の群像劇という印象が強い。 道頓堀にいると優しさに甘えてしまうから離れようとする者、一旦は離れたが舞い戻って来る者、様々な欲望やしがらみから抜け出せない者、そういう市井の人々の希望や煩悩や宿命の鎖を川は全て飲み込んでしまう。 大阪の雑多な人間模様を例えるに相応しい川である道頓堀川を舞台にした事には必然性はあると思う。 役者達全員の完璧な大阪弁は無理にしても、岩下志麻のエセ大阪弁のような居心地の悪い台詞回しもなく、言葉では特に不快感はない。 山崎努の色気ある存在感は抜群に良く、作品レベルの底上げに貢献しているし、松坂慶子の美しさは画面に華やかさをもたらす。 全体としては小品という印象だが、情感あふれる佳作だ。

  • msm********

    2.0

    ネタバレあの時代ならではだが…

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • とみいじょん

    4.0

    山崎努さんの艶!!!

    お年を召した山崎さんのファン。この頃も、青年の父親役なので決して若くはないのだけれど、私が普段見慣れている山崎さんよりもっと若くて(当たり前だ)、ほれなおしてしまいました。いい男は若い時も、年の重ね方もすてき!!! 大阪。行ったことがない頃に初鑑賞。大阪の街を、この映画や大阪を舞台にした歌で想像して、憧れたなあ。 主軸は、真田さん演じる青年と、その恋人を巡る物語。  アクション俳優としての売り方が多かった真田さんの、初めてのアクションなしの映画で、新人賞かなんかとったんじゃなかったっけ?  賞をとったというのもうなづけるほど、この映画以前の役と違って、繊細で孤独な青年を演じている。 でも、もう一つの筋の山崎さん・佐藤浩市さん演じる親子を巡る物語が、半端なく派手で緊迫感があるから、印象がそっちにもってかれてしまう。  正直に言うと私的には佐藤さんはまだ演技もへたで喚き散らすだけにしか見えないんだけど。山崎さんがビシッと締めて下さるからなあ。 他にも、あの人もこの人も…。芸達者達のそろい踏み。 原作未読。  ラストは原作と違うとか。原作者は大いに不満だったとか。  どんな終わり方にしろ、道頓堀川と周りの景色は変わらず、そこを流れていく。  やっぱり一番の主役は道頓堀川だった。

  • kih********

    2.0

    東京人が作る大阪物語、好きにはなれまへん

    道頓堀ってこういう所ですか。ほんまでっか。 主人と妾、紐と女、学生と愛人、ペットと飼い主、様々な人間模様。 博打に関わる意地と根性、借金と貸金、自殺と他殺、恩と裏切り……。 大都会ではどこでも有り得ることでしょ。道頓堀がその代表というわけでもないでしょ。それがどうして大阪・道頓堀なんでしょ。 東京の人間が大阪に集まって、ぎこちない関西弁で、何言うてはりまんねん。何演じてはりまんねん。あまり好きにはなれまへんな。

  • hai********

    5.0

    哀しい色やねん

     大阪は日本の東側に住んでいる私にとって異国である。  そこでは人々の関係性は煮詰まったスープのように濃厚なのだ。 死語になりつつある「人情」とか「世話」とかいう言葉は、大阪ではいまもなお、ずじんとした重みをもって生き続けている。  いや、それが実際にどうなのかは、大阪を知らない私にはわからない。 しかし、たとえ世界中の愛が死んでしまったとしても、大阪という国にだけは、人情の花が咲いていて欲しいと私は願うのだ。  本作は、道頓堀川界隈を舞台に、一大学生の邦彦と彼がかかわった人々の物語。 本作に登場するすべての人々にドラマがあり、ひとつひとつのそのドラマが、人情という糸で繋がれていく。 人を恋しく思う心、親が子を思う心。恩人にひたすらの感謝を捧げる心。 道頓堀川の人々は自らの人生に筋を通して生き、そして他者への情を決して忘れない。 かつて日本を代表するハスラーであったが、あることをきかけにキューを捨てた男と、ビリヤードに人生を賭けようとする彼の息子との葛藤を軸に物語は後半急展開していく。  油断すれば、ベタな作り話となる危うい展開。 この作品が紙一重のところでリアリティーを失わないのは、深作監督が、道頓堀川ロケにとことんこだわったことによるものなのだと思う。 リアルの大阪、リアルの心斎橋。 本作の成功はただ一点。リアルな大阪の空気感がフィルムに見事に焼付けられているということに尽きるのだと思う。 大阪の海も、道頓堀川も きっと涙の色なのだ。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
道頓堀川

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-