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未完の対局 (1982)

監督
佐藤純弥
段吉順
  • みたいムービー 7
  • みたログ 39

3.76 / 評価:17件

追悼 三国連太郎 ※ネタバレです。

  • flowpch さん
  • 2013年4月19日 0時04分
  • 閲覧数 1417
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

「映画」というものに出会ってこの方
強烈に印象に残るシーンというものは誰にでもあると思いますが

私にとって、その一つがこの作品のラストシーンです。

万里の長城の上で再会した、日中の二人の名棋士が
かつて二人の間で中断していた囲碁の勝負を
空に碁盤を描いて、再開し始めるのです。

そこに至るまでの、歴史の流れに翻弄される両者の苦悩や
お互いが抱いていた確執。
その全てを乗り越えるように最後の場面で始まった
ライバルへの敬意を込めた高度な対局。

そんな二人の背景に観光客が行き交う様を
戦争の無い今の平和な日常を映し出すように、ゆっくりとカメラが引いて
荘厳な歴史的建造物の姿を見せながら対比させてゆく。

とても美しく、切なく、悲しい。
でもじんわりと温かい気持に包まれ、思わす涙があふれます。


この映画での三国連太郎の役どころは
威厳のある日本の頑固な名棋士ですが、軍に逆らい中国の人を庇い
暴力を振るわれる、屈辱的でショッキングな場面があります。

ラストシーンの切なさは、ここで屈してしまった主人公の切なさです。
戦時下の軍にあらがえない悔しさでした。

学生の頃TVで観た作品で
ちゃんと語れるほど、細かく記憶していないのですが
三国連太郎という人が、初めて強烈に印象付けられたのはこの作品でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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  • 勇敢
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