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きつね (1983)

監督
仲倉重郎
  • みたいムービー 1
  • みたログ 9

3.17 / 評価:6件

高橋香織の瞳について

  • nih***** さん
  • 2015年4月29日 14時05分
  • 閲覧数 1581
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

難病余命モノ、かつ少女とオッサンの恋愛物。
なんとなく、序盤に高橋香織が難病を患っていて、ラストで死ぬということが分かるのだが、それは高橋香織の存在感がとても孤独に見えることにも因る。
彼女の澄んだ瞳がとても美しくて、それ自体が独立した一つの美術品のよう。存在としてあまりに閉じすぎているので、高橋香織自身が映画の世界と独立したもう一つの世界を形成している。

大人になったり子供になったりという14歳を、ドキュメントとして切り取ることに演出は成功していて、そのための脚本であり、そのための演出であるという指向性を持っている。瞬間の女優の存在感だけで涙するしかないような、これは何と喩えればいいのか。

脚本としては、終盤岡林信康と高橋香織が流氷の上のキツネを殺しに行く所が、話のための話、展開になってしまっているのが唯一穴か。
少女とオッサンのセックスを具体的なプロットの中で描けない(イメージショットで描くしかない)という制約は分かるんだけど、そこはセックスを絡めた芝居の中で、「どうしてもあなたに流氷の上のキツネを殺してもらいたいのだ」という台詞を出すべきでしょう。
高橋香織がなぜパニックを起こすとキツネの幻影を見てそれに怯えているのかは説明されていないけれど、これはこれで映像として成立している気がする。論理的に繋がっていないけど成立させることが井手雅人という脚本家は上手いと思う。

高橋香織という存在は一つの奇跡としか思えないので、★4。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • ロマンチック
  • 切ない
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