十階のモスキート
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(14件)
- たーちゃん
3.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kps********
4.0点
傑作じゃないかなこれは。 ビートたけしのバイオレンス物より全然面白かったな。 ビートたけし出演してたけど、色々と映画作りの参考にしていそうな作品だった。 単なる個人が破滅する映画ではないよね。 丁度、マッキンダーの『デモクラシーの理想と現実』っていう本読んでるんだけど、高度に組織化し産業化した国家の歪みを1919年に先の大戦の反省を込めて語ってるんだけど、ドイツに対する語りを、そのまま縮図にしたような映画だった。 個人の暴走の背景に、文明・国家の抑圧、人間社会・組織の誤謬が見えるから、ずっと面白いんだけど、モスキートって蚊って理解でいいのかな? 高度に発達し文明化した社会、ひたすら競争に耐え、幾重にも重なる高層ビルを積み上げたら、何かが歪んで人間が卑小化(蚊)したというような映画だったかと思います。 マッキンダーはバランスが大切だと説いていて、高度に組織化・専門家すると偏りが生まれると、人間の文明そのものに警告を発してるんだけど、その発言の先にナチスドイツの台頭があるから、笑えないんよね。 まあナチス関係ないかも分からんけど、暴力・レイプ・強盗とどんどん暴走していく内田裕也の鬼気迫る演技を見て、非常に深いレベルで物事を考えさせられました。 あとギャンブルするシーンが再三出てくるけど、組織に取り込まれ歯車化した男共には、重大な選択・決定を下す場面が無くなっていると書いてあったな。 現代の男は卑小化した蚊なんだろうな。 何度負けてもギャンブルをやってしまう理由が分かった気がする。 こういう映画は、チープになるか傑作になるかだと思うんですが、間違いなく傑作の部類だと思われます。 良い物を見られて満足です。
- takamath
5.0点
観ている邦画の絶対数が多くないのだが、自分の邦画ベストのひとつ。 崔洋一と内田裕也がそれぞれピークの頃に融合した奇跡の一作品、と言ったら言い過ぎが。 ストーリー、というか脚本が神がかっている。 崔洋一と内田裕也が共同で脚本を書いている。 内田裕也の演技も神がかっている。 彼のキャラクターというか、パブリックイメージそのままの役。 これ演技じゃないだろ?ラリーズ、と言われても仕方がないぐらいの、トビ方。 競艇場の予想屋の役でチョイ出しているビートたけしは、この役がキャリア最高というぐらいの役。 何度観ても面白い。 これはもう、観るしかない。 内田裕也が鬼籍に入り、追悼特集した池袋の新文芸◯は、いつも最高。
- あき
3.0点
犯罪モノがよく似合う人ですね。口下手ですぐ手が出るところとか、道具の使い方が思いきっていて迫力ありました。女とからむシーンは長いなぁ。古い映画ならではの時代背景と音楽が懐かしい。キャストも豪華。
- WXYは知ってても、それだけじゃ
3.0点
破滅型、自暴自棄の警官の生き様。今となっては懐かしい面々、情景の方が気を惹く。
スタッフ・キャスト
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