あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(5件)
- カーティス
3.0点
テレビアニメ「太陽の牙ダグラム」の総集編映画。人類が宇宙に植民地をもった未来を舞台に、地球からの独立を訴える植民惑星デロイアと、それを防止せんとする地球の戦いを描いた大河ドラマ風ロボアニメ。 テレビシリーズは全75話もある大長編。それを1時間半弱でまとめるというあまりにも無謀な企画なのですが、なかなかユニークなまとめかたをしています。なんとこの作品、「ロボットアニメだからロボのシーンを入れなければならない」という固定概念を捨てて、政治劇だけ抜き出し、ドキュメンタリーというていで編集しているのです。 テレビシリーズはロボの活躍を中心に置きつつも群像劇としても楽しめる作品で、とくに政治家たちのドラマに力がはいっていました。そういう作品だからこそこういうまとめ方が出来たのでしょう。実際、大筋はきちんと理解できるようになっているので、総集編としては及第点だと思います。タイトルのダグラムが空気なのはどうかとも思いますが(笑) うまいことまとめてあると思う反面、テレビシリーズの良さは完全に殺されているとも感じます。それは丁寧なキャラの心情描写。様々な立場、階級の人物を丁寧に丁寧に描写していて面白かったのですが、本作にはそれはありません。教科書のように味気なく、物語を進める駒でしかないようなキャラ描写の数々にはがっかりしてしまいます。 でもそれは仕方のないことです。そもそもの企画に無理があるのだから。人物をきちんと描きこむなら、何部作かにしなければ到底無理でしょう。 いずれにせよ企画の無謀さがしみじみと伝わってくる作品。それを考えればよく出来た作品といえるかもしれません。
- rc6********
4.0点
スタンレー高原 24部隊をカットとは、いただけないな
- bob********
3.0点
全75話を観る気がしないけどダグラムが気になるという方にお勧め。この映画は楽しむと言うより学ぶ為の映画といった感じです。 ドキュメント風に解りやすく説明しながら進行してくれます。 この映画の為に描き直されたカットがありますがほんの数秒です。その人物のチョイスにびっくりしました。画質が違って浮いているのですぐ気付くかと思います。
- noh********
5.0点
TVで放映された内容(全75話)を80分に凝縮した作品。記録映画みたいな作品となっています。 TV版の方の話をさせていただきます。まずはあらすじを。 舞台は地球の植民星である「惑星デロイア」。(地球にとって貴重な資源を供給しています) デロイア人は地球から移民してきた人々の子孫です。彼らは地球連邦からの差別(圧政)に苦しんでしました。 植民星のため地球連邦評議会へは代表を送ることができず、デロイアの人々は独立をめざすようになります。 そんな中、デロイアにクーデターが発生。だが、これは地球連邦の策略でした。 デロイアの人々の不満を「自治州として認める」事によって解消させようという狙いだったのです。 クーデターによって成立した政権は地球連邦の単なる傀儡政権にすぎませんでした。 そして傀儡政権はデロイアの真の独立を叫ぶ人々の弾圧を始めます。 地球連邦軍が送り込んだクーデータ制圧部隊に参加していたのが、この作品の主人公のクリン・カシム。 彼の父親は地球連邦評議会議長のドナン・カシム。 クーデターの本当の首謀者(黒幕と言った方が良いかも)は彼でした。 クリンはデロイアの悲惨な現実、そしてクーデータの真相を知り、デロイアの独立を目指す戦いに身を投じます。 好きだったんですよ、この番組。(当時、多分小学生か中学生だったと思います。) クリンがデロイアの独立戦争に身を投じていく姿、そして、クリンの生い立ちがわかった時(父親が地球連邦評議会の議長 であること)のデロイアの人々の反応、そこから信頼を得てデロイア独立を目指す人々の希望となるまでの道のり。 (ただ、映画ではバッサリ切られていますが・・・) ちなみに、後半のあらすじは・・・ その後、デロイアには独立派による解放人民政府が樹立しますが、地球連邦評議会への対応を巡り内部対立が発生。 同じ頃、地球連邦評議会もドナン・カシムの発病により内部対立が発生し、その後(省略)。 最後はデロイア独立(本当の意味での)をなしえるのですが・・・。 あらすじを見ると結構シリアスだと思いませんか?。 私は「隠れた名作」だと勝手に思っておりまして、もっとこの作品が評価されてもいいんではないかと。 ここで(お気に入りレビュアに登録させてもらっている)ぶりばりさんでしたら、決め技のセリフがあるんですが、 この作品にはないんですよね。その代わりにエンデイングに流れているナレーションを・・・。 (DVDを聞きながら書いたので聞き違いがあるかも知れません) 鉄の腕はない 鉄の脚は力を失い 埋もれた砲は二度と火を吹くことはない 狼も死んだ 獅子も死んだ だが 砂漠の太陽にさらされながら 巨人は確信していた 若者は今日も生き 若者は今日も走っていると 巨人は若者の声を聞いていた 吹き渡る砂漠の風の中に で、「ダグラム」はどこにいるかというと、デロイア独立派(実質はゲリラ)が開発した最新鋭コンバットアーマー (「機動戦士ガンダム」の世界に例えると「モビルスーツ」)の名前です。 タイトルの意味、わかりましたか?。
- wil********
2.0点
1年半に渡って放映された全75話の作品を90分以下に収めるとは、 かなり強引な内容だったと今も思います。 同時期の「ガンダム」みたいな戦争をテーマにした作品だったが 濃厚過ぎる政治ドラマが展開され、 物語の展開が解かり辛く、 主人公たちの行動が大局に殆んど影響せず(所詮はテロリスト)、 全員戦死すると思っていたメンバーが死なず(一人は事故死)、 消防だった自分には、かなり裏切られた前例のない異質な作品でした。 映画は、その「極み」だったかもしれない。 今見れば、面白く理解できると思うが、流石に全75話は見る気がしない。
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