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南極物語 (1983)

監督
蔵原惟繕
  • みたいムービー 58
  • みたログ 1,580

3.57 / 評価:385件

厳しい運命を乗り越えた男たちのドラマ

  • aopwkisql さん
  • 2009年5月9日 22時46分
  • 閲覧数 365
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

 言わずと知れた大名作ですが、今観返すと、ドラマパートと
犬たちとのパートのバランスが、意外にも後者に寄っていることに
気づかされ、時を経て再見した第一声としては、前者の名だたたる
名優揃い踏みのドラマパートを、もっとじっくり掘り下げて見せて
欲しかったな…と思いました。

置き去りにされた後のタロ、ジロ、リキを始めとする樺太犬の
生きるための死闘部分は、いわば、“誰ひとり見ているはずのない”
空想、類推、脚色の部分なので、映画として不要とまでは当然言え
ませんが、何もここまで描かなくても…と思うようなシーンも有り。

 それらの??な部分を覆して余りあるのは、やはり高倉健を筆頭
とする役者陣の熱演の数々。これはもう、こみ上げるものを抑えて
いられなくなる程の溢れる思いに包まれます。
 意図せずとはいえ、結果的に愛する犬たちを置き去りにしてきて
しまった罪の意識に苛まれながら、帰国後に別々の人生へと戻った
ふたりの男性(高倉健、渡瀬恒彦)。彼らが、再会をした後に、
共にある思い、決意に至り、再び運命が動き出していきます。

 渡瀬さんには恋人・夏目雅子とのシーンが、高倉健さんには、
リキの飼い主の娘・荻野目慶子とのシーンも印象的。
 特に後者は、海を隔てた利尻島に浮かぶ利尻富士を背景に
黄金に輝く草原でのロケシーンの美しさが目に焼きついています。
健さんが降り立った駅が、稚内より南の宗谷本線・抜海駅である
ことから、このあたりの草原ではと思われます。
タイトルこそ“南極”とはいえ、タロ、ジロとのアノ有名なシーン
をはじめ、地平線の彼方まで広がる雪原を南極に見立てて撮影
された場面も少なくないという、北海道の大地の美しさを堪能
できる作品でもあります。

 感極まった健さんの、言葉にならない叫び声、雪原の荘厳な美しさ
を見事に現したヴァンゲリスの音楽が、心の中にいつまでも木霊する
何度でも観たい名作です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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