魚影の群れ
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(36件)


  • s_w_l_j

    4.0

    潮の香りまでする

    長回しで漁の様子がリアルだから船酔いした。

  • le_********

    5.0

    クレーンカメラと長回し徹底で心情表現奏功

    監督:相米慎二、脚本:田中陽造、撮影:長沼六男、編集:山地早智子、音楽:三枝成章、主演:緒形拳、夏目雅子、佐藤浩市、1983年、135分、配給:松竹富士 小浜房次郎(緒形拳)は、青森県大間の漁港で、武骨者で頑固一徹にマグロ漁を続ける漁師で、一人娘・トキ子(夏目雅子)がいる。トキ子に言われ、恋人である依田俊一(佐藤浩市)と喫茶店で会う。俊一は、トキ子と結婚し、大間に世帯をもち、房次郎とともにマグロ漁に出たい、漁師になりたい、と告げるが、房次郎は、素人がそう簡単に漁師になれるわけではないとし、結婚にも反対する。俊一とトキ子の意志は固く、俊一は大間に越してくる。毎朝、漁に出る房次郎の船の前まで行くが、なかなか乗せてもらえず、ようやく乗せてもらっても、船酔いするだけであった。・・・・・・ 海のシーンも多く、これを含め、長回しが多いが、カメラは実によく動く。クレーンを使って、定点長回しにせず、映像は凝っている。 房次郎が、縄張り意識からあまり仲の良くない北海道伊布の港に着いてからは、自分たちを置いて逃げて行ったアヤ(十朱幸代)と再会し、一方、俊一は漁師として多少成長していき、トキ子も身ごもる。 父と娘、房次郎と娘の若い夫、房次郎とアヤ、これら相互の気持ちのやりとりに、広大な海や、マグロとの必死の戦いぶりを交え、壮大なドラマに仕上がった。映画とは映像であるというあたりまえのことを、再認識させてくれる作品だ。 当時、佐藤浩市は23歳であるが、その後よりこのころの姿のほうがよい。不器用であるが、房次郎と同じく、やはり頑固一徹の若い男のありようをうまく演じている。夏目雅子は25歳であり、独身時代から悲劇のラストまでを、うまく演じ分けている。緒形拳は46歳で、何を演じてもうまい。

  • tok********

    5.0

    大間のマグロ漁は命懸け

    大間のマグロ漁は命懸けだということが分かる。小浜房次郎(緒形拳)、その娘トキ子(夏目雅子)、娘婿の依田俊一(佐藤浩市)、3人の人間模様の妙が面白い。ちなみに、夏目雅子、十朱幸代の体当たりの演技に感動。

  • kun********

    4.0

    80年代の名作

    邦画は1970年代の煌めきを80年代にはすっかり失ってクソみいな凡作駄作の量産をしていたというのが個人的な意見です 理由はよくわからなくて一つにバブル期の軽薄な世相一つにOVAの隆盛一つに造り手の質的劣化とかとかなのかと思い巡らせていたりする そんな80年代作品の中で数少ない名作の一つだと思っているのがこれ 緒形拳 佐藤浩市 夏目雅子 皆素晴らしいですね 緒形拳の頑固一徹漁師のオヤジになりきったような名演 佐藤浩市の初々しい熱演 夏目雅子の美貌 演出も長回しのマグロ釣りのシーンは圧巻です 十朱幸代の絡みのあたりのプロットや演出はちょっと冗長すぎるかなとは思いますけどそこだけですかね 松竹らしいウェットさもらしさといえばらしさ 個人的には東宝のエンタメエンタメな思想のほうが好みですがたまには松竹的な文学地味た作品も悪くないと思うので見る価値アリですね

  • h_t********

    5.0

    これはいい映画だ

    北の海に生きる、2組の男と女の情念のようなものが画面からにじんでくる。 長回しの相米監督の演出が生きている。 夏目雅子の間合いも最高。 いい映画を見せていただきました。 でも、映画の出来はこちらが上ですが、夏目雅子の最高傑作は「時代屋の女房」だと思います。 あの映画には夏目雅子のエキスが詰まっています。

  • fuk********

    5.0

    夏目雅子 何でもういないの?

    涙の連絡船を歌う事がある 散歩の途中や料理の最中に ♪何時も群れ飛ぶカモメさえ とうに忘れた恋なのに 今夜も汽笛が 独りぼっちで泣けと言う 坂道を自転車で駆け下りる、夏目雅子を想う 本当に彼女は居ないんだ スクリーンの中にしか居ないんだ 魚影の群れで演じた様な強くも哀しい女をもっと観たかった 相米慎二の最高傑作でもあるけど、女優夏目雅子の一番でもある そんな映画

  • 普段オラトリュフを!

    3.0

    ネタバレ異色作

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • rec********

    5.0

    孤高な美しさ

    この時代はバブルの前兆を見せ始め何となく日本全体がお馬鹿になり始めていた時でした。アイドルブームも聖子に明菜に伊代に芳恵にちえみや優にキョンキョンと、まさに全盛期。さら日本映画界にも大林宣彦といういかにもまだまだ幼かった映画ファンを手繰るのが巧い監督もおり『魚影の群れ』なんて原作からして地味だしアイドル不在だしあらゆる意味で反時代的だったわけであります。そんな中で一切の流行に背を向けた本作がどれだけ孤高な美しさを放った作品であったかは今振り返れば明白です。佐藤浩市は本作で相米の洗礼を受けていなければ後々に阪本順治作品の主要役者になれなかったに違いないのですから。

  • fg9********

    4.0

    難を言えば方言がきつくセリフが聞きづらい

     …あらすじは、解説のとおり。  大間の海で小型漁船を操り、マグロの一本釣りに生命を賭ける漁師を緒方拳が演じ、その娘に夏目雅子、その彼氏に佐藤浩市と役者が揃っていては面白くない筈がない。  緒方拳はどこから見ても漁師にしか見えないし、夏目雅子はちょっとおきゃんでありながらも芯の強い女性を演じていて、これがまたこころ憎いまでに上手い(夭逝が惜しまれる)。  若いあんちゃん役の佐藤浩市も、ちょっと影がありながらも一人前の漁師を目指す役柄の真摯さがひしひしと伝わって来た。  そして、体当たりの演技を見せているのは十朱幸代だ。  緒方拳の別れた女房役だが、ちょっと蓮っ葉な役柄で、風雨の中の激走、乳房も露わな演技には脱帽だ。  三遊亭円楽も脚を怪我した漁師役で出ていたが、どうみても落語家だった…笑。  結末は、哀しい出来事が待ち受けているが、なかなか骨太の作品に仕上がっている。  難を言えば、方言がきつくてセリフの聞きづらい場面があったので、時折巻き戻しての鑑賞になったのが残念だった。

  • wxj********

    5.0

    若い年代に新鮮に見てほしい映画

    アニメ、日常、サスペンス、ホラー、SF、アクション、コメディ 、ドキュメンタリー どこにも属さない日本映画。 古臭い、などの時代の壁を越えてしまえば、じっと心に刺さる映画でした。 時代を感じるお色気シーンもあるでよ。

  • shu********

    5.0

    夏目雅子、夏目雅子、夏目雅子

    主演は緒形拳で、もちろんそっちもいいけど、やはり夏目雅子の存在感は凄い。「芯の強さを持った高嶺の花」というのがハマり役かもしれないが、本作の、「いつも向こうから声かけてくれる気さくで美人な近所のおばさん(子供から見て)」も完璧にこなしている。特に円楽と子供と絡む何気ない場面でのリアリティー感たっぷりのアドリブ演技は素晴らしく美しい。 夭逝がレジェンドをつくることは多いけど、この人の場合は恐らく関係ない。例え存命だとしても、若い頃の伝説の演技として残っていただろう。いい女優は次々と出てくるが、ここまで役をこなしながら、「品の良い」地を出せる役者はいないと思う。60歳の夏目雅子はどんな所にいただろう、と想像することしか出来ないのが残念でならない。

  • kok********

    5.0

    昭和な世界と昭和な人間達が良いなあ

    大間で一番のマグロ漁師である房次郎、 コミュニケーション能力なんてクソ食らえなザ昭和の男。 女房にも逃げられ人間的には微妙ですが、マグロ漁に全てをかける生き方は 僕には非常に魅力的で感動しました。 娘が連れてきた俊一の頭にワイヤーが巻き込んで瀕死の状態になろうが マグロが目に入った瞬間に房次郎の頭から俊一のことが消えてしまいます。 釣り上げて一息ついた途端にハッとする一連のシーン 血飛沫に目を背けたくなりましたが引き込まれて見ました。 ラスト、自分の命と引き換えに釣り上げたマグロを 船から切り離させまいとした俊一 その思いに応える房次郎 漁港で無線越しに俊一の絶命をマグロ漁師の妻として受け入れる娘 三者ともに、たまらなく良かったです。 こういった絶滅危惧種の昭和な男達を描いた作品は今後作られることは 残念ながらないのでしょうね。 脇役のレオナルド熊や円楽師匠も味があって好きです。 また、エンディングに流れる原田芳雄のデュエット曲が渋くて何度も聞き直してしまいました。 ネットで探してもこの曲出てこないんですよね…

  • ぴーちゃん

    3.0

    一番美しかった夏目雅子を見せんか~い!

    1983年キネマ旬報ベストテン第七位。吉村昭原作、相米慎二監督作品。出演、緒方拳、夏目雅子、佐藤浩市、十朱幸代等。  初見でした。それにしても夏目雅子特集には辛いものがあるな、この映画。だってアップがないもん。一番美しいときでしょ、このころ。もっとアップを見せんかい! (^^;)まぁ、相米監督の映画でそれを望むのは無理というものでしょうか…。  長廻しで有名な監督さんですが、オイラの性には合いません。この内容で120分に入れられないとは…。不必要なシーンが多すぎるように感じてなりませんでした。  佐藤浩市がどうなったのかについて観客は約30分もの間、ほったらかしにされてしまいます。観客が一番欲しい情報をある程度先延ばしにして、別のシーンを挿入してじらすというのは編集上のテクニックだとは思うんですが、30分というのはどうでしょう? 気の短い観客は切れると思うんですけど。(気の短い観客は相米監督の映画は見ないか(^^;))  オイラには原作のラストシーンが強烈だったので、どういう風に映像化するのかと思ってみていたら、全然変えてあるのですね。テーマも原作とはちょっと違っている気がしました。やはり、原作と映画は別物ですね。  十朱幸代のバストはシリコンじゃないだろうか?との疑問を持ってしまった(^^;)

  • gvt********

    5.0

    名優勢ぞろい

    今は亡き緒形拳さん、夏目雅子さん。日本映画を代表する俳優女優さんだと鑑賞して再認識した一本。 若き日の佐藤浩市さんもいい。エネルギッシュで。 相米監督の作品で一番好きです。

  • tt1********

    5.0

    経年を感じない

    約30年、作品は全く旧さを感じさせない。 懐かしさを覚えるのは主演俳優達が亡くなっていること。 リアルタイムで観た、今から約30年前のこと。 場面が多少前後していたが80%位は記憶していた。 円楽師匠だけが抜けてました・・・ それほどの作品です。 今回の相米監督特集上映で久々、約30年振り。 火曜日の午後上映にも拘わらず結構な観客動員!嬉しいではないですか! 見終わってからも何か糸を引くような気分。 観客である私の年齢も30年過ぎています・・・ 若い頃に何を感じたのかは覚えていませんが記憶に残っているのですから、何かあったのは確かです。 私はこの作品が好きです! その理由を詳細に言語化できないことが残念ですが・・・ 名前だけでしか知らないでしょう、相米監督、夏目雅子、緒方拳、そんな世代の映画好きの方々、是非みて欲しい作品です。 そのうえ主題歌は故原田芳雄氏です♪ 若い佐藤浩一クン、なんと三國連太郎さんに似ていることか! 三國さんが佐藤クンに似ているのではありません、そこのところ間違えないで欲しい。

  • our********

    4.0

    今どき、こんな骨太な日本映画はないですね

    こうした作品を作って欲しいです。製作サイド、監督たち、役者たち、それぞれの取り組む心意気が違うような気がします。最近の軽~い映画にも勿論いい作品はたくさんあります。でも、こうした正面から人間を描く姿勢は見習って欲しいです。 相米監督の長回し、さすがです。橋口監督や柳町監督も見事に利用しますが、動き全体を活用していく長回しはこっちが本家でしょうか。本当に惜しい監督をなくしました。 私的にすげぇなぁ!と思ったのはマグロ漁のシーン。あれ、どれだけの時間と気合いと執念が入っているのか!見事でした。CGに頼っちゃ駄目です。

  • おおぶね

    5.0

    夏目雅子の最高作

     全く事前知識がなくて見てびっくりした。  慌ててガールフレンドを連れて再度見に行った。  夏目雅子の最高作だと勝手に思っている。何しろ、あの自然な演技は何だろう。   当時はマグロが一本百万もするなんて信じられなかったが、今は3,4倍くらいになっている。  原作がいいのは当たり前だが、丁寧に撮ってある。  佐藤浩市もこの映画はとてもいい。他にもいっぱいいいものがあるのだが、これだけの真剣さというのは他では見られない。  「鬼龍院花子の生涯」がいいという人もいるだろうが、夏目雅子の優しさが見事に出ている作品である。

  • oju********

    5.0

    夏目雅子が、もう、、最高です。

    夏目雅子がもう、最高です。緒方拳との父娘のシーンは引き込まれてしまって言葉になりません。ラストシーンも感情移入しまくってしまい、涙ぼろぼろでした。それにしても、これだけ品のある美人で、この若さで、これだけの演技をする女優さんは現在見渡してもいませんよね。使い古されていますが、「美人薄命」とは本当にこの人のためにある言葉なんだと思います。佐藤浩市もでてましたけど、先の二人に喰われまくりでほとんどおまけです。

  • kor********

    4.0

    揺れる船と一緒に酔いしれる

    マグロ漁に取り憑かれた愚直な男性を描く本作ですが、裏テーマを読み取ればその男達に振り回される女性も丹念に描いているとも言えます。『復讐するは我にあり』の緒形拳を主演に据え、当時まだ23歳の佐藤浩市、脇を固めるのは三遊亭圓楽。この三人の漁師それぞれが描く漁師像は性格は異なるも海の厳しさ、過酷さを存分に伝えています。 主演の房次郎(緒方拳)は妻に逃げられ、一人娘のトキ子(夏目雅子)と生活は安定しなく、厳しいながらも彼なりの幸せを見つけ過ごしています。トキ子も年頃になり嫁に嫁ぐ頃合だとわかっていても、素直に許せないのはただ“自分から逃げて欲しくない”それだけです。出て行った妻(十朱幸代)の言い分は理解している。だからこそ、頑固ですぐに手をだしてしまう自分の側にいてくれる人はもうトキ子しかいないから。 トキ子が好きになった修一(佐藤浩市)の事を心底憎んでいるわけではないし、そんなに簡単に漁に出れるほど甘くはない世界だと教えることも必要です。トキ子には残念に写るかもしれないが、漁に取り憑かれた男だからこそわかるかもしれない、修一に感じた自分と同じ匂い。それを房次郎は瞬時に感じ取ったように私は思いました。   エイスケ(三遊亭圓楽)は誰にでも心優しい男ですが、片足を漁で失った男です。あせって前しか見えていない修一に家族の大切さ、支えてくれる人の存在感を教えるも彼もマグロ漁に取り付かれています。それでも止められない、俺達にはこれしかないんだ。そう彼の表情は物悲しげに訴えていた気がします。 支えることに疲れた女性。支えることに幸せを感じる女性。マグロが取れれば共に喜び、取れなければ励ます。漁に行かない彼女達の方が過酷なことをしているようにも見えます。疲れ切って離れて、流れ着いた港に幸せはあったのか?けなげに送って帰ってこない旦那を想い海に泣け叫ぶ終末に幸せはあったのか? 揺れる船と一緒で、登場人物達の幸せや不幸は押してはまた返す波のように私達に人生を教えてくれるのです。

  • どーもキューブ

    4.0

    相米監督の海の空間とマグロな人達

    1983年松竹富士提供、原作吉村昭、脚本田中陽造、撮影長沼六男(「最後の忠臣蔵」「おろしや国酔夢譚」)。音楽三枝成章。監督相米慎二。 小泉今日子ことキョンキョンが女優に目覚めたといっても過言ではない。寂しい風の女性を演じ、浅野忠信とラブを奏でた。素晴らしき相米のラストロードムービー遺作「風花」 「画面からはみ出る事が若さだろ!」と監督が画面で訴える。画面から飛んだり跳ねたり動き回る。ションベンライダー的ティーンのはみ出しを描く、 世にも忙しい誘拐劇「ションベンライダー」 そして今もなお、そのある種の「若さ」、青春という名の暴力衝動。 「若い」という訳のわからない叫びをこれほど捉えた作品はない。 工藤夕貴を世界に出し、相米のエポックメイキングな青い空。 「オカエリタタダイマ」というあいさつの暴力「台風クラブ」 ある少女の揺れ動く家族の仲割れた、思い爆発する行動。 さまよう少女、祭りの炎と水。レンコにとっても大きな心のさまよいと心のお荷物おひっこし青春心象映画「お引っ越し」 そんなお気に入りで大好きな映画監督 相米慎二 ワンシーンを長い時間カットをかけずに長く観客に見つめさせる。 時間、空間を提供する長廻しの作家 相米慎二 避けていたわけでわないが、何かすごい重たい感じがずーっとしていた本作。 魚、漁師の話。夏目雅子ミーツ緒形拳。松竹DVD鑑賞となりました。 十朱幸代と緒形拳のラブ 夏目雅子と緒形拳の肉親の絆的ラブ 本作の素晴らしすぎるいくつもの長廻しを、長い時間凝視して役者の芝居を見つめていると相米慎二の海の空間に引き込まれていく。 ケミカルウォッシュジーンズのようなくすんだ海の空 きれいではない。 漁をする緒形拳の形相。赤の衣類。引きの映像ではっきりとは、見えないがガチンコでマグロと格闘するその姿の素晴らしさ。 息をのむ、ひとさしと吹き出る 血 の鮮烈さ。 相米の空間にハナタレた漁師の人達それはどこか言葉少なく腕一つで荒々しく殴りながら、命がけで生きてきた緒形拳の漁師の生き様。 それは娘にしろ、好きになった女にしろ、同等にぶつかっていくラブ まるでマグロをつんざくような直線的で、ぶったたくような、やりのようなラブ 日本アカデミー賞三度受賞している撮影長沼さんの素晴らしい海のショット 全然綺麗に見えない海 本作は人を食う海に見える そこから必死で馬鹿でかいマグロを、水と格闘しながら引き上げるその姿。 漁師 緒形拳のなりきりすぎるぶっきっちょうな男かげんの素晴らしさ。 緒形拳ってやはり素晴らしい仕事をされていたんだなぁと改めて実感。八十年代の緒形拳は、どれも必見だと個人的に思ってます。 私は十朱幸代さんとのラブは、とっても肉厚肉感的なラブを演じていて素晴らしいラブシーンだと思いました、荒々しく激しく入るラブ 出色なシーンでした、本シーンを見れただけでも素晴らしい ひかる花火、火花散る人間達 夏目雅子の方言たらずな娘緒形拳との突っつきあうような支えあい、親子あい。 ラスト付近は、腕枕しながらも目頭がアツくなってしまいました。 海の周辺の人達の生き様 別れ、ラブ、がさつでぶつかりまくるラブ 遠くから近くに寄り また遠くから長く芝居を見つめ続け息を飲む そんなふうに 相米のフィルムの波に揉まれながら 海に漂い 荒々しいラブに匂い立ち 海の青さを見つめ続けた 音楽三枝さんのオカリナのような音 ラストの素晴らしい俳優原田芳雄のデュエット 相米の映像空間に最高の俳優が魅せた水際のラブ 見ながら 扇風機の風が不思議と海の匂いを感じさせてくれた錯覚に 大袈裟だけど陥ってしまった。 本当に相米監督の映画を見ると映画の時間、長く見つめ、見つめさせるという事の喜びをつくづく感じさせてくれる日本映画監督だと思う、素晴らしい監督だとはっきりと思う。 あなたの作り出した海の人達に僕はとことん酔いしれた あーあの十朱幸代の女っぷりのリアルさ 強くなまりずぎな色の夏目雅子 佐藤浩市の若さ ファン必見 緒形拳の演技 彼らを繋ぐ相米映像の海の空間 魚の影に格闘しながら揺れ動くラブ 素晴らしい映画でございました、何度もいいますが、本当に相米監督はやすぎた死 だよなぁ。 相米監督の海の空間とマグロな人達、ぜひごらんください。 追伸斉藤由貴の「雪の断章」も見てみたいと思います。

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