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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー (1984)

Urusei Yatsura - Beautiful Dreamer

監督
押井守
  • みたいムービー 85
  • みたログ 1,143

3.71 / 評価:527件

騒ぐほどのものではない

  • No more sot さん
  • 2015年9月25日 10時53分
  • 閲覧数 2570
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ネタ自体はいわゆる「ループもの」で、SF作品ではありがちな設定。

それを1980年代の当時やったのが偉いのか、アニメにそれを応用したのが偉いのかはわからないが、キネマ旬報でも邦画年間7位に入っていたり、現在でもアニメ映画の最高傑作!と言う人がいたりと、それほどの作品だ。

ただテーマ、演出面を含め、良くも悪くも押井守の作品、という印象だ。

意味のない背景をだらだら流したり、長尺の哲学めいたことをキャラクターに無理やり言わせたりと、まあ厨二病も真っ青な寒いことを平然とやるのがこの人のカラーで、これを「うる星やつら」でやるという大胆さは良いが、原作が好きな人にとっては最悪のプレゼントだ。

個人的に一番好きな押井作品は「GHOST IN THE SHELL」であるが、それは説明過剰がウリの原作と押井監督のカラーがぴったり合うものだったからだ。

それでも公開当時は原作をダメにしているっていう人が出たくらいだから、今作のファンのアンチ度はその比じゃないはずだ。

ドラえもんがそうであるように、物語において時間が進まない「ループもの」という構造そのものをパロディにした!という点でこの作品を褒めている人がいるが、それもどうか。

言ってしまえば、出落ちだけで2時間は長すぎるのではないだろうか、という問題もある。

押井監督の「イノセンス」にもループで先に進めない展開があったが、あれがうまくできていたのは、ループするたびに少しずつ光景が変わり、それに気づいて自力でその円環構造から抜け出したという点。そして何より映像にフレッシュさがあった。

ループ物をパロディにすると、どうしても「変わらない」ということを「良く無きこと」として描く必要があるので、映像的につまらないものになりがちだ。

それはテーマ的なことを優先させようとすると、今作みたいに次の展開を待つために、ただつまらない時間を待つだけ、ということになってしまうので、映像的なフレッシュさなど、何かしら工夫が必要である。

そういう意味でも、今作はさほど上手くないなーという感想だ。
何度も見ると新しい発見があって面白い、というタイプの映画ということらしいので、どうしても観るものがなくて暇な時は再チャレンジするかもしれない。(たぶんないけど)

詳細評価

物語
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演出
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音楽

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  • パニック
  • コミカル
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