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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

エル・オレンス

5.0

ネタバレ1作目と別物過ぎて衝撃。

1984年は、『風の谷のナウシカ』、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 』―そして本作と、なんとも傑作アニメ豊作の年です。 他のレヴュアーの方々も書いていますが、『カリオストロの城』(1979)が、ルパン三世のキャラクター引用した宮崎駿オリジナル映画とよく評されるのと同様に、本作は、うる星やつらのキャラクターを使った押井守オリジナル映画と考えても良いかもしれません。 原作者の高橋留美子が、大変気に入った前作とは一転、本作の出来には不満を示したのは有名な話ですが、本作は、うる星ファンやアニメファンではない、一般の映画ファンからも熱烈な支持を、30年以上経った今もなおされ続けているのは凄いと思います。 前作は叶わなかった押井守自らの単独脚本ということで、押井節満載です。また、前作と比べると、明らかに作画や演出、編集etc..に大きな違いがあるため、はっきり言って完全別物のように思えます。(悪い意味ではない) 物語に関しては、前作よりも遥かに深みが増していて、シーン一つ一つが強烈に頭に焼き付いています。「どこまでが夢なのか」といった不気味さやミステリアスさが良い味を出していて、非常に面白いです。 あと、本作において、サクラ先生&面堂終太郎のコンビが最高過ぎます。島津冴子と神谷明はの掛け合いは絶妙です。特に面堂は本作でかなりファンになりました(笑) 自分のように、普段アニメを観る機会が少ない映画ファンも、一度は観て欲しいです。押井監督の比類なき鬼才ぶりが遺憾なく発揮されている傑作の一本。

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