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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

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5.0

80年代にみた終末観

実はマトモにうる星やつらを観たことがなく、高橋留美子作品もあまりこれまで馴染みがなかった。 昔、テレビでアニメのラスト回特集みたいなものでなんとなくの話やキャラクターは知っていたが、この作品を入門として良いのか分からないまま、見始めた。 結論、すごく面白かった。 攻殻機動隊見ても思ったことだけど、細々した背景や引きのショットの中にぽつぽつと佇む人の描写にこそ、押井守の良さがあり、 高度経済成長経て、画一的な都市風景に取り込まれた人間の像を浮かび上がらせているところに美があり、 そこに全共闘的な憧れと揶揄を消化したあとの若き世代の躍動があり、 それが互い稀なユーモアと普遍性を獲得していると思った。 アキラの大友克洋やの・ようなものの森田芳光の感覚に非常に近いセンスを感じた。 哲学とエンタメのバランスがギリギリのところで保たれ、時間とは何か、人生とは何か、愛とは何かを問うた大傑作。 初見で前背景を知らずともいずれのキャラも魅力的にみせた功績は素晴らしい! 個人的にはさくらがやっぱ好きです

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