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人魚伝説

dkf********

3.0

トンデモ映画と侮るな!

「人魚伝説」というファンタジックなタイトルとは裏腹に、内容はエログロの過激さで伝説的存在で、近年再評価が進んでいる一本。基本はツッコミどころ満載のトンデモ映画なのだが、そのぶっとび具合がハンパない。今と時代が違うとはいえ、よく公開されたものだとつくづく思う。 まずエロ部分で驚かされたのが、ヒロイン白都真理と清水健太郎との濡れ場。挿入したまま体位を変えるという場面をワンカットで撮っているシーンが出てくるが、そんな生々しいセックス描写はAVでしか表現されることのなかったものであり、それを一般映画で描いたことがピンク映画出身の池田敏春監督の真骨頂だろう。 そしてグロ部分では、スプラッタ映画さながらの血みどろのラストが凄すぎる。その見事な大量虐殺っぷりは日本映画史上に残る壮絶さで、もはや脚本の無茶苦茶さも気にならなくなる爽快感すら感じるほど。日本映画は「キルビル」より20年も前にこんなことをやっていたのだ。タランティーノよ、驚いたか! とにかく、ヒロイン役を体当たりで演じた若き白都真理の美しさに魅了される。主役が彼女でなければこれほどの再評価はなかっただろう。 トンデモ映画であることを承知で、今の時代にあえて観てみる価値は十分にある。良識や批判をふっとばす破壊的なパワーだけは間違いなく持っている怪作だ。

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