月蒼くして

THE MOON IS BLUE

95
月蒼くして
3.1

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(9件)


  • タイムスリップ1.21ジゴワット

    5.0

    「ローマの休日」の裏側で

    53年度オスカー主演女優賞ノミネート。 マギー・マクナマラ。 日本では殆ど無名に近いが同年受賞したオードリー・ヘプバーンに「受賞は彼女だと思ってた」と言わしめた同じスキニータイプの新人女優。 「ローマの休日」も、赤狩りで追放された脚本家が別名義で参加しての栄誉となったという政治問題を内包してたが、こちらも「プロの処女」だとかのいわゆる非道徳な会話が問題視され映倫が許可を出さず最高裁まで争ったという社会問題的に有名な作品となった。 その為もちろん日本未公開。 の割には、ウィリアム・ホールデン、デビット・ニーブンのオスカー男優、おまけに駆け出しのハーディー・クリューガーまでも共演させた豪華キャスト。 原題の「月が青い」は「月の輝く夜に」と同じ様にいわゆる「なわけないでしょ!」という慣用句。 この年のオスカーはデビュー作でオスカーを獲得した有り得ない奇跡の栄光の陰で、まさしく影に隠れた月のような存在とも言える。 オードリーの輝きが世界的な眩しさを極めたのは周知の事実ですが、対するマギーはその後出演作に恵まれず40代でアル中で亡くなりました。 彼女にとっての月は蒼いままだったのかも知れません。

  • arl********

    3.0

    どたばたしてます

    ありがちなラブコメ。ドタバタしてますが会話が刺激的で楽しい。 私にとって致命的なのはマギー・マクナマラに全く魅力を感じないこと。

  • lub********

    3.0

    たいして蒼くない

    1953年当時、ヒロインのセリフが過激として規制を受け、反骨の塊プレミンジャー監督が映画協会脱退してまで上映し、物議をかもした作品。 今見るとどこが過激か不明。「プロの処女」というセリフが面白かったが、若い娘が「情婦を買わないの?」「キスが好き」レベルの発言で目くじら立てる程モラルの高い時代だったということか。 女性のふしだらに厳しい割に男性のふしだらには鈍感だ。主人公は婚約者と喧嘩したばかりで、小娘にしか見えない女性を誘う。とれた服のボタンをつけてくれという古い手で家に誘う(実は彼女の裁縫針をこっそり隠す男)。それがズルではなく恋の手口として粋と思うなら、処女発言位で怒るなよ。 彼が連れ込むマンションの上階には婚約者がいてエレベーターで鉢合わせする。 その辺の男の意識の緩さの方が笑える。そもそもナンパした女性に、「君はいい子だと思ったのに」と貞操観念を求める身勝手さの方が偏っていると思う。彼は婚約者とハッキリ別れたという感じでもなく、曖昧だ。 つまり女性の性に関するアンモラルには厳しいが、男性に対してはご愛敬程度に緩い。別にフェミニストではないが不公平感がすごい。そっちの方が、今見ると笑える。 スクリューボール・コメディ(変人・変化球)と聞いたが実際は舞台の翻案であって、台詞の応酬の魅力が殆ど。トンデモ展開もなくとても地味だ。 前述したようにナンパ方法がみみっちく現実的なので、洒落てる気もしない。偶然王女を拾うミラクルとは違う。瓢箪から駒式に嘘が嘘を呼び、騙しが騙しを呼ぶクレイジーなスクリューボール展開ではない(スクリューボールという分類自体当時はないが)。考えるとリアリストのプレミンジャーが、そんなもの描くわけがない。 結局、舞台劇として見るとヒロインがコケティッシュでキュートかなって位。相手のウイリアム・ホールデンがもっと振り回されて酷い目に合えば、もう少し笑えるけどなぁ。 タイトルの意味は「(月が蒼いのは)極めて稀なこと」という慣用句からの引用らしい。 稀と言えるほどの傑作かというと、この月はそんなに蒼くない。

  • tou********

    3.0

    マギー・マクナマラ

    マギー・マクナマラは「愛の泉」とこれが代表作である。彼女がいなかったらこの映画は成立しなかったであろう。時々オードリー・ヘプバーンを連想させるチャーミングな魅力の持ち主である。この映画は彼女の魅力を最大限に使っている。

  • いやよセブン

    3.0

    プレミンジャーのラブコメ

    ウィリアム・ホールデン が街でマギー・マクナマラ をナンパする。 マギーはちょっと変わった子で、素直、率直、無邪気という危険信号を発している。 ウィリアムは彼女と別れたばかりだが、アパートの上の階に父親(デヴィッド・ニーヴン)と一緒に住んでいるので、何かと顔を合わせる機会が多い。 ウィリアムのアパートに誘ったことから、テンヤワンヤの騒ぎが起きる。 ラブコメのヒロインは天然に限る。

  • じぇろにも

    3.0

    エンパイア・ステート・ビルの展望台

    ボタンが

  • ********

    5.0

    カットの節約

    1953年。オットー・プレミンジャー監督。ブロードウェイの芝居の映画化。エンパイアステートビルで出会った裕福で若い建築家(ウィリアム・ホールデン)と女優を目指す貧しく素直な女性(マギー・マクナマラ)の一晩の話。結婚前に関係を持つことが適切ではなかった時代を背景に、お互いに一目ぼれした二人が牽制しあいながら愛情を獲得するまでのコメディ。あけすけによくしゃべってかわいらしさを失わないマクナマラは後のメグ・ライアンの原型。 妙に性的なことばかり話題にする女性が自身処女であることを公言しつつ、無邪気に男たちを翻弄してしまうという展開になっています。精神分析も意識されている。こういう天然系には世間の常識が通用しないので、「男と朝までいたらなにかあっただろう」とか「男が金を渡すとしたら取引があるだろう」ということが、無邪気な女性の行動によって反省されます。いちいち質問して納得するこの女性が体現しているのは「常識」の向こうにある「真実」へのあくなき追究です。 ということとはたぶんまったく関係ないのですが、カットが少ない。ズームしたり引いたりもしない。節約しているのだろうか、または舞台の臨場感を出したいのだろうか。

  • bqp********

    3.0

    雰囲気を楽しむにはいいかも。

    先ほど、たまたまNHKBS2でやっていたので、 家事をしながら、観ることにしました~♪ 高級アパートメントの中での会話劇。 1953年の作品。 結婚しようとかしないとか。 そうですね、結婚ゲーム。 そんな感じのラブコメでした。 パティ、シンシア、ドン、デビッドの4人+”1” このプラスワン、 実はストーリーのもうひとつの核を担う存在です! キュートな子猫ちゃんの背伸びぶり。 しかし、私の仲良しのgarbo_2210100さん曰く、 彼女は実は肉食系です! そしてもうひとり、 女狐風の美人のおてんばぶりに笑えます。 密室の会話劇。惨劇にならずに済みました。笑 アパートメントのブザー(呼び鈴)が鳴るたびに 次は何がおこるのか?笑 1953年にしてみれば、セックスについては きわどく語られていたのかな、って思いました。 全然エロくな~い!んですけれど。笑 今のラブコメにない上品さが感じられるし、 騒々しくないところ、これは新鮮に映りました。 会話劇なので、本音ももちろん、キザなこと、 たくさん耳に入ってきます。笑 それから、あたりまえなんですが、 やっぱり食事やお酒で会話が弾むものですね。 お酒は一番活躍した小道具でした。 話がみえみえなので、 今の時代には、もうウケないんだろうなあ。 それに、最後の10分前までは、 デビッド・ニーブンのニヤけ親父のおかげで、 皮肉な笑いができて、そこが、よかったんですが。 はい、最後、ごちそうさまでした。ジャンジャン! これで、おしまい。 そうですね、この映画は雰囲気を楽しむにはよいかも。 アパートメント4Bの部屋。 当時の最先端であろう、システムキッチンやモダンアート、 モダンインテリア。 5Bの部屋は、重厚でいて洗練された調度品の美しさに 目がいきました。 そして、4B、ウィリアム・ホールデンのTV! もし、この映画をみるのでしたら、笑 注目です!!! 仲良しのレビュアーgarbo_2210100さんが この映画をレビューされたときに、 『月蒼くして』という邦題について、 「月がとっても青いから~」という歌を思い出したりして、 さぞ、ロマンチックなお話かなとも思いましたが。 よくある、恋愛のきっかけ。それがタイトルになってるんですね。 garboさんがおっしゃるとおり、うん、ひねりがほしいですね。 男と女。愛に恋。 思いっきりお洒落に会話を楽しみましょう。 観終わったとき、とりあえずそう思いました。笑

  • gar********

    3.0

    もう一ヒネリ欲しい作品

    ニューヨークのエンパイヤステートビルで、建築家のドン(ウィリアム・ホールデン)は可愛らしい娘・パティ(マギー・マクナマラ)と出会う。彼女に惹かれたドンは、パティを自宅に誘う。しかし、パティのドッキリ発言に翻弄されていく… ブロードウェイで大ヒットを飛ばした芝居の映画化。『ローマの休日』や『地上より永遠に』など、名作ぞろいの1953年に制作されたアメリカ映画の中で、公開時最も物議をかもした作品だそうです。 若い娘と地位もある年上の男…というと1960年代までのハリウッド恋愛映画の定石中の定石といえるテーマです。しかし、この作品はそんな定石を踏まえながらちょっとユニークなヒロインが活躍します。 特にユニークな点は、ヒロインが誘惑を心待ちにしているという姿を描いた点です。それまでのハリウッド映画では、女性は良くも悪くも「受け」の立場です。男から言い寄られて、ためらいながら(ここが重要)も恋に落ちていくというタイプが多かったですが、この作品のパティは、「キスは大歓迎」というセリフからも決してためらいを見せることなく、むしろ自分から積極的に恋をしていきます。まさに、今流行りの「肉食系女子」の走りのようなキャラクターです。しかし、パティを演じるマギー・マクナマラにはそういうちょっと危うい魅力があると同時に、清純さと無邪気さが同居しています。だからこそ、きわどいやり取りをしても、嫌味にならずむしろ「このお嬢さん、良いな…自分に正直で」と好感さえ持てます。 そんなヒロインの魅力を支えているのが男性陣。ドンを演じるウィリアム・ホールデンも良い味を出してますが、一番印象的なのはドンの元ガールフレンド、シンシアの父親スレーターを演じたデビット・ニーブンです。世間の表裏を知り尽くした大人の男、いわゆる「チョイ悪オヤジ」なタイプです。そんな人さえも「小娘」パティに惑わされてしまう所が、この映画のおもしろい所です。特に印象的だったのが、ソファで横たわっているスレーターにパティがスレーターの顔を上からのぞきこんで「あなたって目じりが素敵よ」というシーン。その後スレーターは、「君に唇から出血するほどキスしたくなった」と言います。世間知らずな小娘の思わぬ魅力に惑わされた、中年オヤジの狼狽ぶりがコミカルなシーンでした。 ただ、ちょっと残念なのは今一つ人物を動かしきれていないのと突如新しい人物が登場してしまい、つながりが悪くなってしまった所です。もうちょっと工夫すれば、名作の域に達するのですが、ややパワー不足の感が否めないです。脚本が良いので、もっと一ひねり欲しい所です。 個々の出演者は魅力的だが、脚本にもう一ヒネリ欲しい作品。

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