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ザ・オーディション

たか

5.0

ネタバレ80年代中盤の傑作アイドル映画

 東宝、東映のアイドル映画全盛時代、デビュー前の4人組をプロモートするような本作品が東宝東和配給で公開された。  過去に一世風靡したロックスター北森修平(世良公則)がマネージャーを務め、自らのグループ名と同じレイカースとしてデビューさせようと奔走するが、レコーディングした曲は2000枚しかプレスされず、さらに新興大手プロダクション社長(中尾彬)の数々の妨害にあい、修平は呆然自失のまま失踪、4人組は無名のまま解散した後、バラバラになってそれぞれの事務所からデビューする。数か月たち、日本音楽大賞新人賞発表の12月27日を迎える・・・そこで彼女たちの反乱が・・・そして行方不明の修平は・・・  アクロバットを交えて歌うセイントフォーは、当時のアイドルとしては異色で、デビューに40憶円をかけたことも話題にのぼった。  映画の主題歌はデビュー曲の「不思議Tokyoシンデレラ」だったが、音楽大賞新人賞での反乱後に4人揃ってステージで歌う「Rock’n Roll Dreams Come Through」には思わず涙した。ちなみにこの曲の歌詞は、当時から誤植されて歌詞カードになっている。♪都会のざわめき 冷たさ色のスーツケース ではなく ♪都会のざわめき 詰めた最後のスーツケース が正しい。  劇場公開後、VIDEOが発売されたが、エンディングの新宿京王百貨店屋上でのコンサートシーンおよび回想シーンをカットした短縮版で、DVDの発売もなかったため、もうノーカット版を見る機会はないのかと諦めていたが、日本映画専門チャンネルで放映されたのは126分のノーカット版であった。まさかノーカットの原板が残っていたとは、再会に涙した。  セイントフォーは2018年、板谷祐三子を除く3人で復活し、コンプリートアルバム、新録アルバムを5月に同時リリースした。深夜番組に出演した彼女たちは、もう50を過ぎたとは思えないダンスと歌を披露したが、ここでも懐かしく涙した。  あ~、また「ザ・オーディション」が観たくなった。  BRに焼いていた「ザ・オーディション」を久しぶりに観返した。新人賞発表ステージで、レイカースと「Rockn’ Roll Dreams Come Through」のロゴセットや、4人揃った衣装がいつ・どこで準備されていたのか謎はあるが、そんなことは関係なく、80年代アイドル映画の中では抜群の秀作だと再確認した。  劇中では、レイカースとして「Rockn’ Roll Dreams Come Through」「不思議Tokyoシンデレラ」 濱田、鈴木のユニットのファニーズが「恋気DEナマイ気」 板谷が「ヒューマン・タッチ」 有森也実が「雨の予感」を歌っている。

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