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アルプスの少女ハイジ (1952)

HEIDI

監督
ルイジ・コメンチーニ
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3.80 / 評価:5件

アルムの山へ行かずにクララが…

  • rup***** さん
  • 2021年1月24日 23時27分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

1952年にスイスで製作された『ハイジ』の実写映画化作品で、ユナイト配給の英語吹替版をパブリックドメインのDVDで鑑賞。

監督は「パンと恋と…」シリーズなど、コメディタッチの作品を得意とするイタリアの名匠ルイジ・コメンチーニ。

ハイジが既にアルムの山でおじいさんと暮らしているところから物語が始まり、山羊飼いのペーターと山へ行く場面は、アルプスロケが充実しているので、風景描写が美しく、モノクロ作品でも結構楽しめます。

それに、ハイジを演じているエルスベート・ジグムントがとても可愛らしく、素直で屈託のない子供らしい演技をみせていて、ハリウッド映画でよくある100%子役といった感じの芝居をしていないのが良いですね。

いかにも山男という風貌のおじいさんと暮らすハイジをデーテ叔母さんが言葉巧みに言いくるめて馬車に乗せて連れ出す場面では、ハイジを必死に追いかけるおじいさんが追いつけそうで追いつけないという辺りを上手くみせています。

フランクフルトのゼーゼマン家の人たちもおおむねイメージ通りの配役。
クララはもう少しお嬢様っぽい雰囲気が出ていたら良かったのですが、印象はそう悪くありません。
ロッテンマイヤーさんも厳格になりすぎず、人間味が感じられるので好感が持てます。ハイジをアーデルハイドと呼んで、普段は厳しさをみせる半面、猫を怖がったりするところなんかはコミカルに演じていて、日本のテレビアニメ版で観た感じと似ているので、親しみが沸きました。

そして、クララのお父さんゼーゼマン氏を演じているのは、ドイツ時代のダグラス・サーク(デトレフ・ジールク)が監督した「第九交響楽」や「世界の涯てに」に出演していたヴィリ・ビルゲルです。

使用人のセバスチャンもちゃんと登場して、ハイジの味方になってくれます。

一方で、原作や日本のテレビアニメ版と大きく異なるのは、クララがアルムの山へ行くことなく立つことができてしまう点ですね。
厩舎にいる産まれたばかりの子馬を見たくて、柵につかまって一生懸命背伸びをして中を見ようとしているうちに…あっ、立てた!というような感じで、かなり呆気ないんですよ。
歩行訓練なんかもあまりすることなく歩けてしまうので、帰宅したゼーゼマン氏が立ったクララの姿を見て喜ぶ場面もわりとあっさりしていました。

この後、ゼーゼマン家で幽霊騒動が起こり、ハイジがホームシックで夢遊病になるというエピソードになるのですが、夜中に徘徊するハイジが両腕を真っ直ぐに伸ばして歩くという漫画チックな夢遊病者の姿になっているのがちょっと可笑しい。

アルムの山へ帰ったハイジとおじいさんとの再会シーンがハイライトで、クララとの再会は3年後にカラーで製作された続編で描かれているとのこと(こちらは未見です)。

〈ファミリー映画傑作集DVD(3枚組)で鑑賞しました〉

詳細評価

物語
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