作品レビュー(9件)
- タイムスリップ1.21ジゴワット
3.0点
最有力と言われながら、MGMの大物プロデューサーのルイス・メーヤーのごり押しで「大地」のルイーゼ・ライナーが、前年の「巨星ジークフェルド」に続いてまさかの連続受賞となり、ガルボは無冠の女王となった。 非難に耐えられずライナーは早々と引退。 30代で引退した後、素顔で50丁目界隈を散歩する姿に出くわす「ガルボウォッチング」が当時のニューヨーク市民の楽しみになった事は有名。
- lad********
3.0点
言わずと知れたデュマ・フィスの名作。 原作を読んだのも随分昔なので記憶も定かではないが、背が高く睫毛の長い漆黒の髪を持つ美女とされていたような。年齢設定があったかどうか記憶にないが、マルグリットって若い女、少女と言ってもいいような齢だったような、気はする。 ちょっと、ガルボじゃ齢行き過ぎな気もしないでもないけど…。 しかし年齢以外はガルボがぴったりでした。 アルマンに別れを告げる時の切ない表情、あれは年端のゆかぬ女優では出せぬ複雑な演技でした。あの顔は忘れられません。必見。 愛しい人が病でなくなるって悲恋物の定番だけど、この『椿姫』は後世の悲恋作品に大きな影響を与えていると思う。
- tak********
5.0点
デュマのあまりに有名な原作だが、脚本が秀逸。まったく隙がなく完璧。 なんと言ってもグレタ・ガルボに尽きる。その存在感、美しさ、可憐さ、儚さ、脆さ、弱さ、気品、彼女を超える椿姫はいないだろう。アルマン役のテイラーもピッタリの美男子だし、その他の脇役達も魅力的。 ラストのガルボの演技は最早伝説。ありふれたストーリーなのにこれほど感動出来る、脚本・演出・演技の完成度の高さ。 泣けます!
- 一人旅
4.0点
ジョージ・キューカー監督作。パリの花形マルグリット(グレタ・ガルボ)と純朴な青年アルマン(ロバート・テイラー)の純愛を描いた映画。高圧的で自己中心的なマルグリットがアルマンとの出会いによって生まれ変わっていく様が印象的。割とベタな内容に感じたけどなんとも純粋な映画だった。
- ********
5.0点
1937年。ジョージ・キューカー監督。言わずと知れたデュマ・フィスの小説を原作にした、恋、金、病の三拍子揃ったメロメロなメロドラマ。グレタ・ガルボ。贅沢三昧な高級娼婦が、最後に見つけた真実の恋。 すばらしいのは、ガルボの渇いた笑い声。常に咳をしている病弱な女性ですが、その渇いた音と、渇いた笑い声が響きあっています。周りの人間たちはただ浮かれて笑っているだけですが、主人公の笑いには厭世感が漂っています。やはりガルボは声の女優さんです。 劇場での視線のすれ違いと勘違いから恋が生まれるあたりは、映画ならではの面白さ。田舎の風景もいいし、死の床の気丈な振る舞いもいいです。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
NY批評家協会賞第3回