国東物語
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(2件)
- kih********
3.0点
物足りない史劇。西洋の史劇を見たあとにこれを見ると、そのスケールにおいても、掘り下げにおいても、ドラマとしての盛り上がりにおいても、画面の広がりにおいても、すべて物足りない。ローカルテレビ局が開局記念事業として作った小品、という感じがする。 大友宗麟の若い頃の、『国東』の『物語』だから時間もエリアも限定されている。そういう史劇があってもいい。その場合、誰の、何時の、どのこと、をクローズアップするか、それを徹底して欲しいと思う。映画だからといって合戦場面をスペクタクルにしなくてもいい。その場合には、広がりよりも深みを演出して欲しい。 キリシタン大名になった(改宗した)プロセスを詳しく劇化してもらえないものか。単に“火銃”や“ロザリオ”だけのものでもなかろう。“石の建物”や“石の道”の情報だけでもなかろう。異教を受け容れ、ついには自分自身を異教徒に変身させる一番の要因は何だったか、どのような葛藤があったか、どのような摩擦があったか、そういうことについての映画ならではの劇化が欲しかった。この際、お家騒動、身内の行き違いなどは、改宗の一要因として(小さく)扱っていい。 ほぼ同じ時代、スペイン、ポルトガル繁栄と衰退の「物語」と比較するのは無茶だけど、こちらの「物語」はいかにも小さい。それは、信長・秀吉・家康にしても同じこと。歴史回転のスケールが違う。であるならば、郷土史の劇化として、もっともっとテーマを絞って、緻密に掘り下げたらどうだろう。そういう郷土史劇映画がもっともっと有っていい。 (といいながら、本作は見るからに低予算の枠内で、精いっぱい頑張って作っている。その点で好感が持てる。)
- mei********
2.0点
戦うことを宿命づけられた戦国武将と、敬虔なカトリック教徒という相反するペルソナを同時に持ってしまった大友宗麟という興味深い人物を主人公に、東洋と西洋の邂逅を表現しようとしたものと思われます。 大分の美しい風景を背景に、いわゆる「二階崩れの変」で若き日の宗麟が大友家の家督を継ぐまでを幻想的に描いた佳作。
スタッフ・キャスト
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