あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(9件)
- tos********
3.0点
ストリッパーのバーバラ。彼女と沖縄のコザ暴動以来の腐れ縁の宮里。バーバラと行動を共にする元教師の野呂。売春婦だったが宮里に逃亡を手助けされるも、福井の美浜にもどったアイコ。アイコの同僚だったじゃぱゆきさんのマリア。 全国の原発現場を渡り歩く原発ジプシーという人々がいるのは、知りませんでした。ほかに沖縄問題やじゃぱゆきさんを取り上げ、鋭く描いています。そして印象に残るタイトル。でも、あまり感動することはありませんでした。
- der********
3.0点
森崎東監督と言えば喜劇、というイメージが強いけれど、この映画は、原発下請け労働者(原発ジプシー)、東南アジアからの出稼ぎ女性(じゃぱゆきさん)、沖縄問題など「日本社会の闇」を描く社会派映画。喜劇の枠を超えた悲劇ですらある。 流れストリッパーのバーバラを演じる倍賞美津子は、こうした役柄がぴったり。男運には恵まれないけれど、気風が良くて頼りがいのある肝っ玉姉さん。大柄で目鼻立ちのはっきりしている彼女は、寅さんの妹役が定着している姉の倍賞千恵子とは正反対の魅力を見せてくれる。 同様に、使い捨てされるチンピラやくざを演じる原田芳雄も、その持ち味を存分に発揮している。『原子力戦争』(1978年)でも原発をめぐる謀略に巻き込まれる役を演じていたことを思い出した。 森崎監督は、この主役二人の持ち味、個性を目いっぱい引き出しただけでなく、運命に翻弄されながらも社会の片隅で力強く生きている弱者を愛情をこめて描き出す。おそらくはその意味もわからない「あふれる情熱、みなぎる若さ、協同一致、団結ファイト!」という言葉だけを土産に強制送還されるマリア。今まで知り合った男たち1500人弱の名前を暗唱するちょっと頭の弱いアイちゃん。出産を決意するタマ枝。彼女たちの存在が物語に深みを与え、喜劇と悲劇が実は裏表の関係であることを教えてくれる。 天気雨(キツネの嫁入り)に全身を濡らしたバーバラが、天国のアイちゃんに届けとばかりに、女の口ぐせを叫ぶラストシーン。それは、死んでしまった原田芳雄やアイちゃん、あるいは日本を離れ自国で生きていくアリアや、これからも流れストリッパーとしてしか生きていけない自分、つまり生きている者たちへのエールなのだろう。 「バーバラですよ、ご飯食べた?」
- sno********
2.0点
通とか評論家が好むのかな・・・ 私のような映画に感動とか喜びとかスリル等を求める人間には 全然面白くないです。 無駄な時間を過ごしました。
- da5********
2.0点
宇崎ロックをバックに、目隠し暴走車! 冒頭の破壊力は昭和の色を結構超えており、普遍的秀作性でそのまま映画が驀進───かと思えた。 だが、福井到着後、演技・演出もふくめた物語全体が、たるむ。どうでもいいヤクザ連中が(現実社会では隅っこの屑どものくせに、こういう邦画の中でだけはあたかも大人物ヅラして)威張りだすし、ドブ臭とそう変わらぬ“昭和B級臭“方面を迷走しつづけてしまって、結局退屈映画。 ところどころの原発作業(員)の描写とおどろおどろしいサイレンだけが興味深かった。たまにRCの「サマータイムブルース」をユーチューブで最敬礼気分で視聴することもある私としてはね。 倍賞美津子は、肉体的にはさすがアントニオ猪木の嫁(当時)。もろもろが強い。演技は、可も不可もなし。 まあ、ほかのどんな女優がバーバラ役やっても、作品のつまらなさは同じだったろう。
- kyo********
4.0点
名古屋に帰ってきた旅回りのストリッパー、バーバラ(倍賞美津子)は、原発を転々と渡り歩く宮里(原田芳雄)と堅気の商売に就いて結婚したいと思っていたが...1985年制作。 美浜原発を絡めた作品。 倍賞美津子や原田芳雄の演技が光る。展開は結構なハチャメチャ具合で岡本喜八監督の「肉弾」を思い出した。破天荒な大人ややんちゃな子供たちが出てくる。一つ一つのエピソードに度肝を抜かれた(゚д゚lll)
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