ラブホテル
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(9件)
- kou********
5.0点
切ない、切なすぎる。 石井隆の脚本に、相米慎二が監督という、名匠二人が創り出したにっかつロマンポルノに燦然と輝く名作がこの「ラブホテル」である。 今の邦画界で、これだけ妖艶な大人のラブストーリーを創り出せる環境があるのだろうか… 近頃日活がピンク映画を復活させたらしいが、かつてのロマンポルノに果たして肉迫出来ているのだろうか… ただ、挑戦するというだけでも、日活には敬意を表したい。 金儲けの代物を大量生産しているだけの東○に比べれば、100倍骨があるよ まぁ、そんなことはどうでもいいか、まだ未見の方は、素晴らしいラストシーンをぜひご覧頂きたい。
- rec********
5.0点
速見典子と志水季里子が階段ですれ違い、そこに多勢で戯れる子供たちが横風と共に画面に舞い込んできた瞬間・・・映画と共に生死を共にする相米慎二のゆるぎない決意を感じました
- fg9********
3.0点
…あらすじは、解説のとおり。 2回目の観賞か……。 ストーリー的には、今観てもあまり多く語るものはないが、挿入歌の山口百恵の「夜へ」、もんたの「赤いアンブレラ」は、この作品の切ない男女の愛を如実に現わしていて印象的だった。 特に、山口百恵の「夜へ」という歌は、バックの演奏がジャズっぽくて、これは隠れた名曲だ。 この歌を聴けただけでも、観た価値があった。
- nar********
5.0点
あらすじ:事業に失敗しタクシー運転手となった村木(寺田農)は、2年前に出会ったホテトル嬢の名美(速水典子)を客として乗せる。村木は運命の再会と信じるが、会社の上司との不倫に苦しむ名美は、当初、彼の思いを受け止めかねる。徐々に村木に惹かれていく名美は村木の心を試すある嘘をつく。 私の好きな石井隆氏と相米慎二監督がタッグを組んだ作品。 相米監督作品ではあるんだけど、やはり石井隆ワールド全開でした。 村木と名美がタクシーで再会するシーンや防波堤で語らうシーン、そして村木を愛する二人の女が擦れ違うラストシーンなど名シーンの数々に驚かされます。又、石井隆氏が描く村木と名美の物語には昭和歌謡がよく似合う。今作品では、山口百恵の「夜へ」ともんた&ブラザースの「赤いアンブレラ」が今作品をしっとりと濡らしています。
- khu********
4.0点
相米慎二の「ラブホテル」を漸く鑑賞する機会を得た。 邦画における一時の日活ロマンポルノの役割の大きさは無視できないと僕は考えている。多くの若手監督が映画を撮る機会が与えられたこと、かつ監督に割と自由に撮らせる方針があった二点は当時の日本映画界には計り知れない効果があったはずだ。ある一定の性行為場面さえ有れば、後は、その監督が自分の世界を作ることが出来たと聞いている。本作を観ていても、相米監督が好きに作っている事が良く分かる。 本作で印象的なのは階段だ。主人公のアパートの前の階段を上り下りする場面が非常に心に残る。平たく言うなら「階段を降りてくることで出会いがあり、階段を登ることが別離を意味する」というところであろうか。特に最後の場面の階段での桜吹雪は、一種のケレンとはいえ、鮮やかである。ヒロインの抱えた一種の絶望感を桜吹雪で表していると言うべきだろうか。 80分程度という長さも心地よい。制作会社としては予算面で長い作品を作るわけにもいかなかったという面はあろうが、そもそも長すぎる映画も多いことは確かだ。本作も短いことで逆に切れ味が深まっている。陰影の深い短編小説のような趣もある。かなりの傑作だと僕は考える次第だ。
スタッフ・キャスト
人名を選択するとYahoo!検索に移動します。